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目まぐるしい。

◇イブもクリスマスもほんとに目まぐるしく過ぎていって、もう死ぬまでの夢は家族も友人も家も猫も皆亡くしてというか、幸せな彼らの人生をまっとうさせて見送って、日本と世界の政治もまあまあ少しはまともになって、原発はとまり憲法は守られ、あとしばらくは何とか大丈夫で息がつけるかって状態で、孤独な年寄りになって、一人でマフラー首に巻いて街に出かけて、紙コップのコーヒー飲みながらイルミネーション見るとか、最低限の家具しかない小さなアパートで一人でトーストかたくあんに白ご飯の夜食をぱくつきながら数独でもするとか、あーそういうクリスマスを過ごしてみたいよーとか言うたら、バチがあたるでしょうか(笑)。

実際には、ケーキとプレゼントを買って母のところにかけこみ、フィギュアスケートをテレビで見ながら、月もものすごくきれいなので、カーテン開けていっしょにながめ、家に帰って掃除機をかけ、クリスマスの飾りを片づけて、はずしたリースの代わりに玄関にしめ縄をつけ、猫たちにエサをやり、ベッドの毛布をふかふかの新しいのに変えてやり、論文の最終チェックに頼まれてた書類書き、何だか小説の構想もまとまって来るし、友人に電話もかけたいし、手紙の返事もたまっているし、残ったケーキとチキンを食べなくてはならないし、シクラメンの鉢に水をやらなきゃならないし、DVDも見たいし、あ、洗濯物をまだ取り入れてなかった(笑)。

◇正月用の花は、ずっと前に買ったバンブーがまだ元気なので、それに金色に塗った柳を今日買って、合わせて飾ることにした。
それから、どうしてか今年はいろんなところから、ごっつい文字だけのカレンダーをいただく。こういうカレンダー、おしゃれじゃないから即捨てるという人もいるのだが、この年になると、あの大きな文字のはありがたいし、もったいないので、天神でときどき行く和紙の店で、大きな洒落た和紙を買って壁にはって、その上にその味もそっけもないカレンダーをはると、何だかわりといける。
それで、今日、街に出たついでにそんな和紙を五枚買って、とんだ散財をした。

昨日テレビでちらと見たわずかなお金を寄付したら、インドやどこかの貧困にあえぐ子どもたちを助けられるという話を思い出して、いやこんなことしてる場合じゃないかもなと反省した。せめて年末は文字通りスズメの涙ぐらいでも、どこかに寄付をすることにしよう。

◇カツジ猫は、何だか私にかまってもらいたそうで、さっきから庭に出たり家に入ったりしている。

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カツジ猫