1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 立てたぞう、鯉のぼり。

立てたぞう、鯉のぼり。

◇朝、悪戦苦闘して、カツジ猫用の鯉のぼりをやっと玄関先に立てました。税金のイータックス申告といい、この鯉のぼりの取り付けといい、毎年、前の年にした手順をけろっと忘れて苦労するのは何でだろ。金網の中からカツジ猫が興味津々で手を出して、お手伝いのつもりかじゃまをするので、ますます大変でした。
今日はお天気が悪い分、風がそこそこあって、鯉のぼりは元気にはためいています。しばりつけ方にやや不安があるのですが、まあ大丈夫だろう。

仕事を終えて私が家に入ったので、カツジ猫は安心したのか、そばの椅子に座ってぐるぐる言っています。

◇でれっと見ている海外ドラマの「LOST」は、謎の男ヘンリーが現れて、ことはますます複雑かつ深刻になっています。前に見たときから、このあたりの暗いイメージは(まあそこまでが明るかったかというわけでもありませんが)好きじゃなかったのですが、こうやって見直すと、ヘンリー役の人の人の神経逆なでにする、あらゆる意味でいらだたしい名演技(吹き替えの、妙に「ボク、…だよね」みたいな無気味な甘ったれ口調まで、すごく人を不愉快にするのが、実によくできてるというか)と、アナルシア役の女優(「アバター」に出てたっけ)の重く悲しい役柄にぴったりのこれまた名演技のぶつかりあいが、見ていて、こたえられません。かわいそうな女性だなあと、何だかしみじみ思います。損な人柄なんだよなあとか。

で、マイケルの父性愛がこれまた。もう笑うしかないぐらいだ。これが母性愛ならしゃあねえかも、って許されるかもしれないから、そこはある意味過激に男女同権だなあと好感を持つのですが、それにしても、これだけ息子との仲をいつも割かれて苦労するのって、もう結ばれない運命なんだと思ってあきらめるのがまっとうな感覚だよなあと、すべてにおいてしつこく、あきらめの悪い私もさすがに思う。しかしまた、そこが抜き差しならず、手が引けなくなる状況が生まれるあたりが、しかたないというか作り方がうまいというか。こういうの見てると、あらためて、漫画「王家の紋章」だの映画「アナと雪の女王」だのの、もう説明不足で理解不可能で脱力するしかない設定の甘さやゆるさが、悪夢のように思えて来る。「LOST」は、そういう意味では、暗くても重くても複雑でも、見ていて大変快感ではある。

Twitter Facebook
カツジ猫