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精神論

◎ちょっと時間ができたので、昼も夜もぐらぐらの椅子に座ってパソコンをぶったたいていたら、腰を痛めたようだ。まだ大したことではないが、今夜は早く寝よう。

しかし、その前にひとことだけ。首相の原発再稼働の理由「精神論だけではやっていけない」には、心の底からずっこけた。
この人には原発反対の意見や理由が「精神論」に見えるのか。反論としても、なってない。
原発再稼働反対が、現実的でないというなら、これこれこういう理由で不可能だ、危険だ、と完璧には無理でも少しは説明や証明する姿勢を見せてもらいたい。「あんたのは精神論」とかたづけるのこそ、無能な上司の常套手段の安っぽい精神論だ。

だいたい、国民や指導者は「こういう方向で行きたい」という精神論や哲学を語って要求を出し、それを専門家が検討して無理か可能か教える、それを参考にして更に検討する、そうやって政治は行われるものだろう。政治家が精神論を語らなくてどうするんだ。
首相もまあいろいろと苦労も多いんだろうが、やることや考えることの照準がどんどん悪い方にずれて行っているように見えてしかたがない。

◎ゆきうさぎさん

ありがとうございます。ひきつづき、よろしくお願いします。

◎じゅうばこさん

ぶっちゃけ講座や講演をするのでも本を出版するのでも、金がもうかるということは、ほとんどないわけですよ。資料や調査の費用を考えれば赤字になることも多いのです。
今回いろいろ引きうけてやらせていただいている講座でも、それぞれ担当者や受講者の方に失礼は承知で、マネージャーもいない身としては本当に恥をしのんで、交通費やテキスト代やコピー代のこともふくめた条件をあれこれ交渉しました。自分の研究に使える時間との配分も頭が痛くなるほど、寝ずに考えて、死ぬまでとぼけるまでの残りの寿命も計算して、ここまでならやれるかと判断しました。
そうやって、ぎりぎりでやれる範囲を決めてやっている仕事ですよ。言わせてもらえば一銭の余裕もないし、仮に私がその金で宝石を買おうが毛皮を買おうが恐竜を買おうが、それは私の勝手でしょう。「そのくらいなら貧しい人に寄付しなさい」とか言われるすじあいはない。

朝青竜のサッカーも吉本芸人の豪遊も、詳しいことは知りませんが、彼らの芸や精神や能力を磨いて管理するためには、必要なことかもしれないじゃないですか。
それは大学教員の仕事のやり方を事務職員風に管理しようとするのとも同じですが、生み出すものや育てるものがちがうということもわからないで、自分の標準に合わせて判断などしてほしくない。
作家のエッセイなど読んでいると一行の書き出しが書けなくて、数日だらだら遊んでいるような記述がよくあります。そうでないと生れない文章があるんですよ。それを、ぜいたくしている怠けている気楽な稼業だ余裕があると思われたのではたまらない。
私は今でも、講座や授業の前には緊張するし意識を集中し自分をコントロールします。終わったときには、多分歌手や俳優のステージのように消耗します。それだけの力をつくして身をきざんでやっている仕事でかせいだお金だということぐらいはわかっておいてもらいたいですね。

いや、つまらんことを言っていたらだんだん自分にもいらいらして来た。温泉で豪遊でもしましょうか。たとえそうしている間に、日本が行く手を誤って世界が崩壊して地球の裏側で貧しい人たちが死んでも、その責任はとるつもりです。(笑)

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カツジ猫