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続きです

以前、被災地の女性たちがつくった布巾やコースターを購入したとき、私は正直、その製品のあまりの素人っぽさに驚き、軽い怒りさえ覚えました。これはある種の甘えではないかとさえ考えました。
しかし今は、ややちがいます。男性には報酬のある労働が与えられ、女性には無償の奉仕というかたちでの仕事しかなかったのかもしれない、避難所の状況の中で、とにもかくにも賃金が得られる作業としてそのような「ものづくり」があったとすれば、私はそれによって救われたかもしれない女性たちの日常を想像せずにはいられません。

もしかしたら、私はとても無神経な、人の気持ちを逆なでするようなことを書いているのかもしれません。それでも、このことは多くの人に知ってほしいし、考えてほしい。
ボランティアに行った彼女は、現在、いろんな場所で、「あなたの自治体の緊急避難時のマニュアルを男女共生という立場から、再考してみて下さい」と訴えているとのことでした。
私も、それはぜひ、見直してもらいたいと願っています。自治体だけでなく、企業でも学校でも。

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カツジ猫