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罪悪感いろいろ

たった今、新潟県でまた地震。赤の他人の私まで「もう、いや…」と思ってしまうぐらいだから、現地の人たちはどんなにいやなことかと思う。今日は何だかヨーグルトを食べたくなって多めに買い込み、ピザを食べたくなって東浜選手のくっくっくっとか無気味に笑うのが似合うCMのピザを二枚(テイクアウトすると一枚余分にくれる)手に入れ、黒井健さんのカレンダーが届いていつもの場所にかけるなど、満ち足りた気分になることも多いのだが、何だかそのすべてに罪悪感を感じてしまうのを何としよう。水も電気もない家、冷たい床に毛布一枚ですごす夜、90歳や8歳の人たちが生き埋めにされている場所のことを思うと、生きた心地がしない。だが、この罪悪感とさえも負けずに向かい合って行かなければ。

それと関係あるのかどうか、猫のカツジが年中ぎゃあぎゃあ鳴いて甘えて、いつもくっついて来て、仕事も食事も落ち着いてできないのに、ついに耐えかねて、服や書類ではたいたり、どなって追い出したり、夜はくっついてきても相手にしなかったりしたら、やっと静かになって黙って寝ている。傷ついているのか何だか知らないが、気がとがめるどころか、ひっきりなしの鳴き声がしないとこんなに快適なのかと全身の力が抜けるほど幸せな気分だ。私の精神もどこかで限界に近づいているのかしら。

テレビをぼんやり聞いていたら、能登半島の救援が進まない一因として、「あそこは北朝鮮とか中国とかと対峙する要衝でもあって、機密を守らなければならない場所もいろいろあるから、それもあるのでは」と誰かが言ってた。へー、そんな危険で微妙な場所に、あれだけ原発を林立させたのかい。へーえ。

もう何十年前か忘れたが、あのあたりに旅行した時に買った絵葉書に、美しい風景の数々にまじって原発の写真もあったので腰が抜け、「いったいあそこの人たちは何を考えているんだよ」と怒ったら同僚の一人が悲しそうな顔で「あそこの人たちは、皆本当に優しくていい人たちばっかりなんだよ。だから原発なんかも絵葉書に入れてしまうんだろう」と言っていたのを、今ごろになってまた思い出す。

ネットで読んだが、ネトウヨが作った全国の左翼に汚染されている県ベストテンみたいなランク付けでは、石川や福井や富山は最下位、つまり自民党支持では一番優秀な地域なんだそうな。市議や町議やその他でも、出身地の利益を代弁する議員は私は大嫌いだけれど、それだけ支持してくれている人の多い地域を、これだけふみにじって原発を建てまくって、あげくのはてにここまで見捨てる政府や首相や自民党はいったいどういう人たちなのかと思う。昔の泥臭い地方の自民党議員のおっさんたち以下じゃないか。人間としての感覚が。

ああ、せめて花でも見て落ち着こうかな。

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カツジ猫