色々と・・・
母の見舞に病院に行って来ました。熱は大分下がって元気に成って居ましたが家に帰りたがって「此処は地獄だ」「私は死んで仕舞う」等と申して居りました。
何とかして遣りたいのですが、兎に角もう少し回復しない事には自宅に戻るのは無理でしょう。
其の後久々に友人と会って映画を見ました。以前に友人が掲載されて居る雑誌を貸して呉れた「デンデラ」と言うサバイバル姥捨山の話です。此の種の物では村田喜代子の「蕨野行」が有りますが、あの中で最後に近く勇ましいマタギの様に成った孤独な老婆が少しだけ登場しますが、「デンデラ」は全員が其の様に成る話で、面白く見ました。あの精神を私も失ってはいけないのかも知れません。
帰宅して少し仕事をしようと思い、1時間だけでもエアコンを入れる事にしてリモコンを探したのですが何処にも有りません。散々探した挙句に母のベッドの枕元に有るのを見つけました。今朝、寝室のエアコンが中途半端に切れて居るのに気付いて、壁に有ったリモコンで消したのですが、どの部屋もリモコンは共通なので、母が居間から持って行って入れて居たのでしょう。設定温度は17度に成って居ました。
寝室の電燈はリモコンで小さくしたり消灯したり出来ますので母は何時も寝る時そうして居たのですが、最近其れが出来なく成って居る様で、近くの浴室の電燈を点けた儘常夜灯代わりにして居たりして居ました。其の電燈のリモコンの記憶が残って居たのかも知れません。気管支炎に成ったのも、部屋を冷やし過ぎた所為かも知れません。
母がこうやって急速に衰えて行くのは諦めも付くし驚きもしませんが、自分も最後は此の様に朧な記憶の中で手探りで生きて行くのだろうと思うと、余り複雑な生活はしないですむ様、整理して置かないとと思ったり、「デンデラ」の様に、生きる目的、戦う目的を持つ事も大切なのだろうと考えたりします。
友人に会いに行く道筋は緑に包まれ渓谷に沿った美しい道で、改めて此の様な自然を満喫出来る喜びを噛み締めました。
猫のモモの抜け毛がひどいので、今から少し梳いて遣ります。