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雨が降っています

◎昨日の朝、草取りをしていて正解でした。とはいえ、この雨でまたのびるんでしょうね。うう。

◎前にシナモン猫を家に閉じこめて飼い始めたとき、どこかに外の見える場所がなくてはと思って、風呂の脱衣場に安いスティールの赤い本棚をおき、そこから格子窓ごしに外が見えるようにしてやりました。しかしシナモンは気に入らないのか、さっぱり寄りつかず、いつか私もそこは洗濯したタオルの置き場にしていました。

すると最近カツジ猫がそこに上がれるのに気づいて、いたく気に入ったと見えて、しょっちゅう、そこに座って外を見ています。
私が帰宅したとき、玄関に待ちかまえていて、出ようとするので困っていましたが、(こいつはトロいので、のそっとゆっくり出ようとするので、脱走される心配はないのですが、)そのお出迎えも忘れて、脱衣場にいます。おかげでバスタオルは毛だらけ。風呂上りに身体を拭くと、長い毛が肌にくっついて来る。神経質な人ならきっと気が狂ってるぞ、カツジ。

ここ数日暑いので、こいつもだれているのか、爪をとぐのにも、でれ~っとはらばいになったまま、前脚だけでとぐという、これまで何匹も猫を飼った私も見たことがないかっこうをしてくれるし、テーブルの上にはらばいに寝る時も後脚をそろえて、長く後ろにのばしています。やっぱりちょっと腰かどこかに障害があるのかもしれない。ジャンプ力も心なしか弱いようだし。さほど長い距離でもないのに、飛ぶ前にいやにぶるぶるお尻をふって、身構えて決心しているようだし。

さて、そうしていたら、今朝はことんと飛び下りる音がして、シナモンが脱衣場から出てきました。彼女もその赤い棚に今ごろになって座るのが好きになったようです。
まったく、ややこしいやつらです。
シナモンはベッドのタオルケットに慣れたのか、最近は昼間はもぐって寝ています。ベッドを整えたつもりだったのに、何で乱れて盛り上がっているのか、ふしぎに思いながら、うっかり上に腰を下ろそうとして危ないところでした。

カツジは脱衣場の洗面台も好きらしく、よくその中に、いっぱいにあふれて寝ています。
愛猫の故キャラメルも、ときどき同じことをしていたなあと、おかしくなります。
ともあれ、毛をすいてやろうと、ゆうべもブラシをかけたら、野球のボールほども毛が取れて、面白いからやめられなくなり、やつも興奮して怒りだし、危なくまたひっかかれるところでした。

◎江戸の紀行の校正をしています。どれも実に面白くて、早くカツジではなかった活字にしたいと、気が焦って手が震えます、本当に。(笑)
でも、昨夜校正した紀行は福島から宮城、山形を通る冬の旅で、震災や原発の報道でよく見る地名がいくつも登場し、重い気持ちになりました。

◎ゆきうさぎさん

私は原発周辺の方々が、「これまで交付金で潤ってきたのだろう」とか「雇用やその他でいい思いをしてきたのだろう」とか、だからいまさら文句を言うな、というような発言や考え方には、腹が立つのを通り越して情けなくなります。たとえ、最も近隣で恩恵を受けていた人たちでも、こんなことを知らされて予測していたわけではなく、だまされて裏切られた被害者であることはまったく同じです。一番の被害者かもしれない。だから、そういう方々が「これまで豊かな暮らしをさせてもらったし・・・」と口ごもって原発批判をためらっておられるのを見ると、その律義さや誠実さに泣きたくなります。堂々と怒っていいのにと思います。

ですが、それは、あくまでも、これまでのことです。ここまで原発事故で何が起こるかを見て、知って、その上で、雇用がどうだ景気がどうだ町の経済がどうだというのは、もう、他県や日本や世界がどうなっても自分がよければいいという確信犯で、一片の同情の余地もない。そういう考えの人たちに対して、軽蔑する権利も激怒する権利も私は自分にあると思っています。誰にでもあると思っています。

もちろん、そういう地方の方々が原発に依存しなくても生活できる国を作ることは政府の責任、私たちの責任です。それなのに、貴重な飛行機代か新幹線代を使って、佐賀の果てまで説得に行く大臣の感覚が許せません。自民党の不信任案同様、被災地の現状と向き合う気力がないから、逃避のためにしなくてもいいことをやっているのではないかと疑いたくなります。

◎じゅうばこさん

「赤ずきん」ちょっと見たくなりますね。(笑)
私が今、ゲラを校正している紀行も、地方の村の生活を記したものが多く、解説もずばり、日本の村について書いているのですが、原発問題が起こる前に書いたので、「付記」でもつけるかなと迷っています。わりとよくできているので、書きかえる気はないのだよね。

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カツジ猫