1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 花火大会

花火大会

たまりにたまった郵便物を片づけて、最低限の手紙を出して、これで明日はちょっとはゆっくりできるかしらん。「虎に翼」を見ていたらハヤシライスが食べたくなって、でも何だかどこの店にもなくて、つまらないなあ。

少し前、テレビで関門海峡の花火大会を中継していた。もう何年も前になるが、ひと夏なぜか花火大会にはまって、大濠公園から直方からもちろん関門海峡も、ありとあらゆる花火大会に一人で出かけて満喫した。関門海峡は座席が並んでいてだめだったが、できるところでは、砂浜や河原に仰向けに寝て、頭上で花火が炸裂するのを見るのが一番楽しいということもわかった。写真は一枚も撮らなかった。目に焼き付けるのに忙しかった。もう二度と見なくてもいいほどに堪能しようと思っていたが、ほんとにそれで満足して、それ以後は見に行っていない(笑)。また、あちこちで中止になって、このごろでは遠目にも全然見ることがなくなった。淋しいから、庭で一人で線香花火でもしようかと思うが、それもねえ。

ふと思い出すが、叔母は花火が嫌いだった。中国で戦争にまきこまれて家族で銃撃されたときの記憶で、ああいう爆発音が耐えられなかったらしい。母も叔母もまだ子どもだったが、廊下に並べられて中国の兵士から撃たれたらしい。母は、「でも私は銃声の後で、すぐ、誰が撃たれたかなと思って、左右を見回したっけ」と言っていて、別にトラウマになった風もなかった。ただ、「あれ以来、私はもう何も恐いものがなくなったねえ」とは、よく言っていて、それもある意味トラウマの一つだったのかもしれない。

Twitter Facebook
カツジ猫