蜂の巣
※久方ぶりに実家に帰ったら、母家の外壁に蜂が巣を作りかけて居ました。
今年は雀蜂が大量発生して居るとかで気を付ける様言われて居たので、大工さんに電話して相談しました。大工さんは稲刈りの最中でしたが弟さんと来てくれて、十メートルは届くと言う殺虫剤を買って来て蜂を退治してくれました。殺虫剤の代金を差し上げたのですが、専門の業者に頼んだら一万円程かかるらしいので大変助かりました。
※キャラママさんが心配していた柿は鈴なりに成って熟れていて、幾つかは地面に落ちて居ました。大工さんに要らないかと聞くと最近では子供も食べないからなあとのことで、特に今年は豊作で田舎では持てあまされて居る模様です。(笑)私には貴重なビタミン源ですので、明日せいぜい取って帰ります。
村の人たちが土手の草を綺麗に刈ってくれて居ました。御蔭で我家の庭の草が一段と目立ちます。明日は草取りもして置こうと思います。
※福岡の病院が火事に成って高齢者の方が多く亡くなられたのは他人事とも思えません。母はどう思って居るのだろうかと思って今日行って見たら、「ああ、あれはひどかったねえ」と言って居ました。母は一時期より又少ししっかりして来て、テレビのニュースの内容も少し理解出来る様に成って居ます。
「まあ、あんなことは滅多に無いだろうけれど。亡くなった人も煙で窒息したのだから焼け死んだのではないし、あっと言う間でそんなに苦しくはなかったと思うけれど」等と私が母を心配させまいと思って言うと母は平気な顔をして「私はあなた、そんな事に成ったら、此の窓から外に飛び降りるから心配はない。何時も其の窓の所を見て、よし、あそこから飛び降りられると考えて居る」と自信ありげに言いました。
窓は広くて、外には小さいテラスが付いて居て、手すりが有ります。母はほとんど車椅子で歩くのはやっとなのですが、本当に手すりを乗り越えて飛び降りる気の様で、案外本当に出来るのではないかと思いました。少なくとも母は充分に其の気の様でした。
「此処は三階だからね、飛び降りる時は下に消防隊の人がマットを敷いて居るか確かめてからの方が良いよ。私が家に居たら駆けつけるけれど、遠くに行って居たら来れないからね」と言うと「私は自分で何とかするさ」と笑って居ました。
ほとんど動けなく成っても、全く他人をあてにして居ないのは立派と言う他有りませんが、此れは私も含めて回りの皆に大切にされて居る実感が有るから逆にそういう気力が生まれるのかも知れません。
※ひと月おきに帰るので季節がすっかり移って居ます。前回は薄い肌布団をベッドにかけたのですが、今夜は羽根布団でもかけないと寒いかも知れません。其れでも日中は暑いのが本当に嫌に成ります。