行く先々に美しい物が現れる
※実家に帰って居ます。八月初めには御住職が御盆の読経に御出でに成るので、門から玄関までの道の傍だけでもそろそろ草取りをと思って庭に出て見ましたら、鬱蒼と茂った夏草の中をお歯黒トンボがひらひらと飛んで居ました。細い緑の胴体と真っ黒い羽根の此のトンボの美しさを子どもの頃胸を弾ませて眺めた物でした。
近くの神社の夏祭の時期が例年最大の猛暑だと昔から母が申して居りましたが今年も矢張り其の様で、此れが終れば秋の気配も漂います。
昨日はその夏祭の第一日目でした。忘れて居たのですが近くの町で一人で食事をしての帰り道、道の彼方の遠い夜空一面に花が咲き誇る様に花火が広がりました。次々に幾つもが惜しげも無く重なって光の大輪の花が広がり続け、滝の様にしだれ落ちました。
帰宅して車を降りてから土手に立って眺めましたが、もう見えませんでした。華やかさから考えて最後の花火だった様です。ほんの数秒だった事も有って、何時ぞやの山道の虹の様に此れ又夢の様な幻の様な風景でした。
※じゅうばこさん
「コクリコ坂から」の御感想、私はまだ映画を見て居ないのですが面白そうですね。もう少し詳しく御聞きしたいです。