黒い煙
◎購読している新聞は、半年分いっぺんに購読料を前払いしています。我ながらいい読者です。そのためか、わりといつも洗剤とかもらうのですが、今回はタオル一本でした。ちょっとがっかりして、月払いに切り替えようかなと思っています。我ながら現金なことで。(笑)
ですが、この新聞、ここのところ何度か、原発での作業員のことを特集してくれたり、以前に白血病になって死んだ現場の労働者のことを報道してくれたりと、私の読みたい記事もよくあるので、助かります。
少しづつ工程表に近く進展があるようですが、この猛暑の中、どんな過酷な作業が続いているのかと思うと、せめてもっとこまめに現状を報道してもらいたいです。
作業員の被曝の制限量が引き上げられたのも、気になってしかたがありません。
そして、福島の警戒区域では、最後の救援活動でも救われそこなった動物たちが、暑い中生きているのだろうと思うとこれもまた、耐えられない思いです。無人の町並みや村道を、彼らはどんな気持ちで歩き回っているのでしょう。もう人間のことなど忘れて、たくましく生きているのかもしれませんが。
◎治水工事の役人の書いた江戸時代の紀行、翻刻がすんでいなかった後半をやっとしあげて出版社に送りました。この作者、前半では任地の村長にすすめられてキノコ狩りなどしていましたが、後半では登山の途中の茶屋で飼われていた、ウソ鳥を買い取って宿に届けさせています。もちろん猛烈に仕事もしているのですが、和歌や俳句も詠んでいるし、優雅な余裕があるのが読んでいて楽しいです。
◎じゅうばこさん
いや、十一年前に亡くなった愛猫キャラメルのことを思い出そうとすると、彼のおっとり、ゆうゆうとした顔に、何やらカツジ猫のちょっといじけた顔が重なってくるのが情けない、という話のついででしたよね、キャラメルはオレンジ色で金色っぽくて、動くたびに光が移動するようだったけれど、カツジは灰色と黒なので、すうっと椅子の下やドアのすきまから出てくると、「LOST」の怪物の黒い煙のようだ、と私が言ってしまったのは。
でも、あの黒煙は最強で今のところ誰もかなうものがないんだから、いいよね、カツジ?(笑)