見る前から感想を書くというむちゃなことをやってしまいますが。
◇「ハンガー・ゲーム」について、ちょっとだけ。しかもネタばれ(笑)。まだ見てない方(ばっかりだよねー)はご注意ください。
最近のハリウッド映画って、「タイム」もそうですけど、もう露骨に「格差社会」を批判して富裕層を敵にするなー。まあ、それは考えたら映画も小説も文学なんていうのは昔からそうで、金持ちや権力者は悪者かせいぜい脇役で、決して主役になれないと相場が決まってたんだけど、あれ考えてみると何でなんだろうなー。結局、文学っていうのは金持ちの遊びじゃなくて貧乏人の慰めだったってことかしらん。
あ、でも貧乏人は逆にゴージャスな話を読みたがるだろうから、そういったもんでもないか。
最近はマンガでも映画でも、けっこう恵まれた金持ちが善人だったり主役だったりして、あれえ?とか思ってたんだけど、ここにきて先祖がえりしてるのかな。どうなんだろう。
「ハンガー・ゲーム」なんて、まったく「バトル・ロワイヤル」の面白さを拡大させた世界としか言えないんだけど、「バトル・ロワイヤル」になかったのは、主催者側(金持ち、富裕層)の悪質で低級な意図の存在で、だから話が拡大できるんだよな、いくらでも。
まあだから、こういう作品ができたからって、資本主義だの格差社会だのの行きづまりだとは思わないけど、つまり映画や小説って昔から「貧しいものの味方」で、そうでなかった最近ちょっとの間が逆に異例だったんだと思うけど。しかし巨万の富を使って、富裕層を攻撃する映画を作るってのもすごいよなー。しかもこれ、ひょっとしたら、全世界の各国、各地域を想定してないかい、何となく?
もうひとつ、これは原作を読んでの印象だけだけど、男性が徹底的に戦闘能力なくて(あるやつは競技に参加してない)、女性というか女子が徹底的に男性を守って庇護して戦う、その程度がもうはんぱじゃない。昔の私があらゆる冒険映画や小説読んで、イラつくのももうあきらめてた欲求不満が、こうもまあ完璧以上に解消されるとはまあ。
やっぱり、ひょっとしたら、世の中はよくなってるよな。私の趣味に関する限り(笑)。
◇キャラママさん。
家の片づけ&原稿書き、がんばって下さい。カツジ猫くんは手伝ってはくれないでしょうねー(笑)。