1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 言い訳までもバカみたい

言い訳までもバカみたい

自民党が非公認の候補にまで、公認候補と同じ二千万円の政党助成金を送ったというので、騒ぎになっている。共産党の機関紙「しんぶん赤旗」がスクープした記事だが、普通の大新聞でもニュースでも、他の野党の候補者たちもいっせいにとりあげている。この件に限らないが、そこはかとなく以前よりは各政党の政見やらの報道が多い気がするのは気のせいだろうか。アベ元首相時代あたりから、しめつけつづけて、ろくに情報も流さなかったのに比べると、それこそ雀の涙だが、何かがゆるんで来たような。しかしまったく気のせいかもしれない。砂漠で見るオアシスの蜃気楼みたいな。

昨日、久しぶりに行った喫茶店でお茶を飲んでいたら、表の道を社民党の市議会議員候補の三島孝之さんの宣伝カーが走って行った。「むなかた九条の会」でずっといっしょにやって来た仲間で、本当にがんばってほしい。やっぱりずっといっしょにやって来た共産党からも、かわちさんやしんどめさんや神野さんが立候補しているし、立憲民主党からは上野さんが出ているし、こちらも皆、当選してほしい。

選挙のたびに「九条の会」その他でいっしょにがんばった吉積さんや末吉さんなど、亡くなった人たちのこともあらためて思い出す。

それにしても、二千万円の件だが、自民党の釈明がものすごすぎる。「これは今回の選挙には使わないことになっている」と与えた方ももらった方も言っていて、ニュースもそれをそのまま報道しているのだが、もう何だかさー、「ふしぎの国のアリス」とか「キャッチ22」とか、江戸時代のヘンチキ論とかの世界にいるような気がするよ。札束にしるしをつけておくわけでもあるまいし、こんな理屈がどうやったら通用するの。

例え話するのもばかばかしいレベルだが、私がりんごを三つ持ってて、一つは今日食べて、二つは明日、人に上げようと思ってたとするよね。そうしたら誰かが私にりんごを三つ新しくくれて、これは三つとも今日は食べないで明日食べてねと言ったとするよね。そうしたら私は、じゃあ、明日、人に上げる分はもう確保できたから、明日の分にと取ってた二個も今日中に食べてしまうことにしたとするよね。それはくれた人の言いつけを守らなかったことにはならないよね。でも結局私は新しくもらった三個のりんごを今日食べたのと、限りなく同じことなんじゃないの。あーもう、言ってて自分で虚しくなって来た。こんな理屈がまじめにやりとりされている文明国家ってあり得ないと思う。

まださー、もらったのがパイナップルとかバナナとか柿とかだったら、まだいいよ。でも、いくら新札発行されたばっかりだとしたって、金は硬貨だろうがお札だろうが、そうかんたんに区別ができるものじゃなし、だからやっぱり、同じりんごをもらったことにしかならない。王林と紅玉とかの区別もない、同じりんご。
 いやもう言っててバカバカしすぎて、泣けそうだ。こんな理屈がぬけぬけ通用すると思ってる政治家に命をまかせてるのが恐怖だ。

こんな説明していたら、りんごが食べたくなって来た。

写真は先日の読書会で、お一人が持って来て下さったあけび。皆できゃあきゃあわいわい言って写真を撮った。

最高裁の国民審査、全員✕でよさそうです。

Twitter Facebook
カツジ猫