街頭演説をするなら私はこう言うでしょう
(あれやこれやで、今回の選挙では何の応援もできなかったけど、もしも街頭宣伝に参加するなら、私はこう言いたかった。それを今、書いておきます。)
皆さん、明日はとにかく選挙に行きましょう。そしてどこかに投票しましょう。
どこに入れていいかわからないから教えろと言うなら、共産党、れいわ、社民党のどれかに入れて下さい。比例もこの三つのどれかを書いて下さい。私は共産党に入れましたが、とにかく、この中のどれかに入れて下さい。候補者も、比例も。
その三つが絶対いやだと言うなら、立憲民主党に入れて下さい。候補者も、比例も。
それも死んでもいやな人は、自民党、公明党、維新以外のどこかに入れて下さい。
白票はだめです。無効票もだめです。何の役にも立ちません。立つこともひょっとしてあるかもしれないけど、そんなこと言ってられるような余裕は今もうありません。
以上です。
私がなぜそう言うかを説明します。
私は石破首相が「ルールを守る」ことを目標にかかげたことを、まちがってるとは思いません。今はそれしかないと思っています。
国防だって原発だって、意見のちがいは誰にでもあります。話し合って議論して、妥協して、よい方法をさがせばよい。
しかし、今の日本の政治は、その基本ができてない。ちゃんとした議論をしないで、裏工作と権力と、とりわけ金とで自分の意見を通そうとする。これではいいことありません。ルールとマナーを最低限でも守ること。そこから始めるしかない。石破首相はその点は正しい。
なぜこんなひどいことになったかは、安倍晋三元首相のせいです。
私は彼が何者か、悪人なのかアホなのか、ずっとわからないで、いらついていました。最近それがわかるようになって、気分がすっきりしています。
育ちの良さから来る恐いもの知らずと、これといった信念や理想のない脆弱さと、予想のつきやすい平凡さから、彼はとことん利用しやすい政治家でした。統一教会、財界、右翼、そういった人たちが一番かんたんに安心して使い倒せる人柄でした。
右翼でも財界でも統一教会でさえも、私はその中には良心的な人や聡明な人がいることを信じます。ルールやマナーを守って自分の考えを通そうとする、きちんとした人たちが。
その一方で、これまたどこにでもきっといるような、考えが浅くて甘い、モラルを知らない、力や策謀で自分の考えを実現させたがる人たちもかならずいる。
後者のような人たちにとって、安倍晋三氏は、誰よりも都合のいい存在でした。
多分、利害関係では対立することも競合することも多いまま、それらの諸勢力は安倍氏を利用しまくり、しつくしました。その結果、次々にマナーもルールも破られて、ごまかしや力でものごとを押し通すやりかたが政権全体に蔓延し定着しました。そういう点で修復不可能なまでに劣化し、傷を受けたのは、どこより誰より自民党だったと言っていいです。それは与党に、また社会全体に広がりつづけました。
今せめて、安倍政権以前の状態にまで、自民党を戻すことしか、この状態を救う方法はありません。
そのために必要なのは、安倍氏が利用されて作り上げてしまった無法地帯にもひとしい金権政治をやめることから始めるしかありません。
自民党の内部全体にも、また所属議員個人各自の内部にも、その点での良心的な部分はあると私は思っています。公明党をはじめとした諸政党も同様です。
しかし、彼らのそのような面を引き出し、今後の与党の力として行くためにも、私たち国民の「ルールを守れ、金にものを言わせるな」という「外圧」が必要です。そうでなければ、安倍氏が作らされてしまった、この状態からはもう抜け出せない。自民党の非公認候補を公認した公明党も、その点でまだまったく、何が問題かをわかっていない。
だから、少々の混乱は覚悟しても、今回は絶対に野党に大勝利してもらわないと、自民党や公明党の未来はありません。彼らのためにも私たちは、この現状を許してはならないのです。
維新をはじめとした多くの政党も同様で、私はそのひとつひとつがどうなのか、まだよくわかっていません。維新はいろいろ魅力的な要素もありますが、あまりにも自民党のあり方に影響され、毒されて、危険な存在になりかけていると私には見えます。
だから、さしあたりは不満でも不安でも立憲民主党に勝利してもらうしかない。しかし、大きな政党だけにあいまいな部分も多く、だからこそ、その「ルールを守る、守らせる」姿勢や行動が終始一貫して強固に安定している、共産党、れいわ、社民党を強くしておかなくてはならないのです。
(あ、もう夜中近いので、ここでおしまいにします。詳しくは、少し前に書いた、「こういうことかい」の、特に5と6をお読み下さいませ。)