負けないもん！

裏の崖の上は、造成工事がすんで、昨日あたりから家が建ち始めた。大きな重機がのそのそ動いている。今日びの家は本当にあっという間にできるから、もう全体のかたちが見えてきた。多分十軒ばかり建つんじゃないかな。

建ってみると思ったよりもずっと、家の位置は高い。私やお隣の家の二階が、上の家の地面の高さだ。何となく、映画「パラサイト」の半地下ぐらしの家族になったような気がする（笑）。
まあ、日当たりが悪くなることはなさそうだし、こちらも一段下の土地のお家とはそうやって見上げ見下ろして来たのだから、別にいいのだが、何しろ明後日は大型台風が来るとかだから、工事現場のかなづちとかが、飛ばされて来たりはしないよな。そこのところがちょっと心配。

テレビもラジオも台風関係のニュースばかりでうんざりだが、おかげでくだらない総裁選の報道がなくなってるのはありがたい。何でも安倍内閣の支持率が７０％を超えて、これならもしかしたら数年後に第三次安倍内閣もありかもとかいう騒ぎになってるようだからな。こんな支持率になるのは、そりゃあのワイドショーが軒並み目をおおうばかりのお友だち報道の追悼協賛番組みたいなのを流しまくったからだろう。私がもしマスコミ関係者特にテレビ局の人間だったら、もう恐ろしくて夜も眠れないだろうな。あの非常識な無法内閣を、もてはやしまくって欠点や問題点を隠しまくって、特に問題がないような印象を世間に与えた責任を思うと。

首相と寿司を食って籠絡されてるからスシローとあだ名されてるコメンテーターさんは、まあ政府擁護の発言をするので有名みたいだが、平井何とかさんという人もなかなかひどいぞ。総裁選に立候補するかどうかという人のことを話していて、女系天皇や原発廃止を言ってるからだめとか、あっさり片づけていた。前にも何度かそういうことがあったが、この人はいつも、微妙なことや重要な問題を、既成事実のように自分の好む一方の見解を述べて片づけてしまう。いわゆるネトウヨでもなかなかしないような、雑な決めつけ方を、多分確信犯でやって、疑問の余地があることをないような印象を与えようとする。どういう思想でも立場でも、こういう人はいるものだが、ワイドショーなどに出しては一番いけない存在だろう。

スーパーに新規開店した魚屋さんは、猫のカツジが好きなフクのお刺身をおいてない。ついついバカを承知で、昨日デパ地下で目の玉が飛び出そうな高いふぐ刺しを買った。帰ってカツジにわけてやったら、やつは大喜びで食べたが、食べすぎてその後全部吐いてしまった。もったいないったらない。それでも、ローマの貴族じゃないが、吐いてしまってもごちそうを味わえた快感はあったのか、ゆうべは何だか久しぶりに私にくっついて来て、仕事をしている隣の椅子で、ずっと眠っていた。

もうこうなったら負けていられない気になって、今日は隣町のイオンに行って、そこの鮮魚コーナーで、またふぐ刺しを買ってきた。これはまっとうリーズナブルな値段だった。今度は用心して少しだけわけてやったら、何だか庭を見たりして考えこんだりしてるから、吐いたのがトラウマになったか、ちがう店だと口に合わないのかなどと思って見ていると、おもむろに完食して、今はまた私の隣の椅子に丸くなっている。
台風に関係あるのか、昨夜も今夜も少し涼しい。このところ夜ふかしが続いているので、「沼」コーナーの紀行情報もアップしたいが、今日は早く寝ることにするか。

そう言えば、今日テレビをチラ見してたら、夜に寝る時は胃袋のかたちに沿うからどうとかで、右を下にして寝た方がいいのだそうだ。わが猫カツジは絶対私の右側でしか寝ない猫で、何かのはずみで左に寝ても、かならず右側に位置を変えてくる。したがって私も右を下にして寝るのが常になっている。
パソコンで長時間仕事してると、にゃおにゃおと邪魔をしに来て休憩をとらせることと言い、こいつはひょっとして、ご先祖様がつかわした私の守護神なのかしら。あまりそうとも見えないが（笑）。