赤いベルト。
◇皆さま、元日をいかが過ごされましたか。なんちゃって。
大みそかからずっと働きづめ(悲しいことには知的労働じゃなくて肉体労働オンリー)のため、普段着の黒いパンツと白いセーターに古い灰色のカーディガン(でもこれがめっぽう、あったかい)のままなんですが、片づけているがらくたの中から布の赤いベルトが出て来ました。買ったの全然覚えていなくて、きっと学生時代にでも買ったんでしょう。白い縞が入っていて、上等でも何でもなく、処分対象候補なんですが、一応紅白だし、これが私の正月衣装でいいやとばかり、ずっとそれを腰に巻いて、仕事にはげんでいます。
◇おせち料理は好きなものだけをスーパーで買ってきたものを、重箱につめたんですが、そうすると要するに子どものころに好きだった、寒天だの淡雪だの栗きんとんだの黒豆だの甘いものばっかりで、単に和風スイーツの箱詰めになると発見。松竹梅のかまぼこで何とかかっこうつけて、上の家の寒いところにおいています。これまた絶対処分対象になりそうな、大昔に田舎で使っていた巨大な三宝に、干し柿するめ昆布に加えて、アマゾンのオークションで安く競り落とした、作り物の海老まで飾って、裏白もちゃんとつけた巨大な鏡餅を居間に飾ってるので、その前において、よみがえった三宝に敬意を表しています。
◇猫たちは上の家の灰色猫のグレイス、白黒猫のマキ、下の家のおなじみカツジ、皆元気で年を越しました。何よりです。家の周囲のノラ猫たちは姿を見かけませんが、このところ暖かいし、どこかで無事にいるのだといいと願っています。
◇数年前から年賀状は確実にお返事できる人数に制限しているので、少ないのですが、それでもそこそこいただいた分に一気に返事を書いて夕方投函して来ました。沖ノ島の世界遺産登録おめでとうと書いてよこした方の年賀状を、思わずずたずたにひきさいてごみばこに放りこみ、そのごみを家の中に置くのもいやで、外のごみバケツに押しこみに行ったのは我ながら正月早々ちょっと大人気なかったわ(笑)。きっとあの賀状、お年玉の一等賞が当たっているにちがいない。
だけど考えてみたら、100枚近い賀状で、皆それぞれに一筆ぐらい近況その他のメッセージ書いてくれているのに、世界遺産のことを書いている人は、それ以外には一人もいなかったというのは、みごとというか何というか、私の交友関係は恵まれてるなあ。そこは感謝しなければ。
◇まだまだ今日はしたい仕事もあるのですが、明日に回すことにして、髪が乾いたらもう寝よう。ジムがお正月休みなので、当分は家でお風呂に入らなければなりません。まあいろいろと模様替えした洗面所をながめながら入浴するのも、それはそれで楽しいものです。
◇年頭の計画?そんなのもう、一に勉強二に勉強、三四がなくて五に勉強。もうそれしかありません。家の片づけ、アベとの戦い、そんなのすべて片手間二の次でちゃんとやってのけてみせます。あとはもちろん、猫も私も健康で生きのびること。山奥に住む年老いたオオカミのように、ぬけめなく油断なく用心深く、情け容赦なく獲物を狩って、生きぬいてやる。