連句の断片(4)
あと一回で終わりです。皆さましばしのご辛抱を。
「ビール良し」私にわからぬ友の声
星空を見る会社員たち
公園で人目かまわずランデブー
冷めた目をやる首輪のない犬
月を見て何を思うのハチ公くん
一度あなたにまたがりたいよん
とびばこの8段とべた細き腕
ブレスレットがちゃらちゃらと鳴る
なりものいりこのなりものってなんだろう
ドアのベルなり人が入る
寒かった?赤鼻の人に聞くことか!
はなかみすぎて頭が痛い
一人だけ泣く泣く寝てる夏まつり
閉じた瞳にゆれるちょうちん
雷鳴のとどろいた後の夕立ちに
びっしょりぬれて歩く美少女
華と言い花もかくやと詠われる
センバツ野球のファインプレーは
スカウトはうの目タカの目春がすみ
親の欲目は目のひがみかも
体重は標準ですとお医者さん
3時間待ちの3分診りょう
冬から夏に一気に移るとこは、わりといいかな。「あなたにまたがりたい」の後、ポルノにしないで逃げたのは、うちの研究室にしちゃお行儀がいいかもしれない(笑)。ラストのドラフト風景から新生児測定にしてるのも、悪くないかもね。