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道は遠い(笑)。

◇片づけをしていたら、昔やせていた時に着ていた上等のスーツがいくつか見つかりました。最近体重を落としているので、もしやと思ってわくわくしながら着てみたら、着られないことはないし、一応お腹も出ませんが、やっぱり相当きっちきっち。どんだけやせてたんだよ自分。
と言っても高校のころの友人たちは「はあ?」でしょうね。昔もそのころまで行くと太ってたから。20年ぐらい前の一時期、50キロぐらいまでやせてたことが、多分数年間だけあったのです。そういう時って、うれしまぎれに、高いスーツをぼんぼん買ってしまうんだよねー。ううん、もうちょっとがんばるかな。と言いながら、さっきでかいアップルパイ食っちゃったし、クリスマスから正月とやばい時期がひかえてるしなあ。
 
◇家のリフォームの方は、書棚は完成したものの、乾くまで本が入れられません。しょうがないから照明器具をつける作業にかかっています。もう何十年も前の、いまどきドラマでも見んわというような長い事務用みたいな蛍光灯などの古い古い照明を、いつか変えようと思いつつ放っていたのを、ついにはずして、全部おしゃれなランプに変えることにしました。明日の朝早く、天井のシーリングだっけ、コンセントみたいなのを業者の人がつけに来ます。ううん、私もけっこう日本の経済発展に貢献してるではないか。多分こんな派手な金遣いは一生でもうこれが最後だろうけれど。
 
ただちょっとかわいそうなのは、なかなかすてきなランプなのに、家の奥だし私は客を呼ばないし、誰も見てもらえないのだよねえ、ランプたちも張り合いがなかろ。まあその分、私が猫たちとせいぜい楽しむしかない。
お客を呼ぶか、恋人を作るかすればいいんだろうけど、なかなかそこまでのパワーが生まれない。ていうか、ほんとにほんっとに仕事しないと。出版社の担当者の方々から、いいかげん愛想をつかされる。
多分もう、今年はクリスマスも正月も返上で仕事漬けだな。自分で自分を家にかんづめにするしかない。カツジ猫がさぞ喜ぶこったろう。
 
◇ニュースを見ると、野党の準備が整わないから、自民党と共産党の候補者しかいない選挙区が多くて、困ってる有権者もいるらしい。上等じゃないか、首相がその事態をねらっていたのなら、共産党に入れるしかないだろ。有権者としては。
前にも書いたが私は今の首相は問題外としても、自民党の中にはもうちょっとはましな人たちが大勢いるだろうに誰も首相のやり方をとめられないというところが一番わからない。いくら何でも劣化のしすぎだ。あんな首相でも支持率が高かったら、文句を言えないというのなら、よくよく自民党の政治に自民党の政治家は自信がないとしか思えない。あー、言ってることがややこしすぎて誰にもわからんと思うけど。
 
つまり、防衛にしても税金にしても雇用にしてもエネルギー問題にしてもTPPにしても自民党の政策はおおむね私と意見がちがう。意見はちがうがだがしかし、この間首相がやって来たことの数々は、というか、やらなくてはいけないのにすっとばした手順や常識の数々は、そんなあーた、政策や意見のちがいとかいう基準以前の問題だ。誰がもう、日本の憲法変えるのに国会で議論しないまま閣議決定で進めようとするよ。小林節さんでなくたって、そりゃ怒るよ。まじめに仕事してきた政治家や公務員や専門家をこんなにバカにした話はないよ。
 
◇自民党の政治家が、憲法変えようとか原発再稼働しようとか金持ちを優遇しようとかフェミニズムはやめとこうとか、家族と国家を何よりも優先しようとか(この二つは矛盾するかもしらんけど、それはさておき)、それなりに自民党らしいことを考えてそういう政策やって来たのなら、それをきちんと国民に訴えて支持を得られるし得なくちゃならないと思ってるのなら、そういう論点を皆すっとばし、まともな議論もしないで逃げたりごまかしたり強行突破しようとしたりしている首相に、誰より先に怒らなくちゃいけないだろう。「ちゃんと訴えれば国民はわかってくれるんですから、堂々と野党と議論しましょう」とか言いたくならんのか普通。
 
それを支持率高いからとか、景気がよくなりそうだからとか(しかし、よくなったことなんか、はっきり言って一度でもあるんかい)、そんないつどうなるかわからないあやふやなものに遠慮して、首相に反論も抗議も忠告も説得も懐柔もできないなんて、どんだけ情けない保守主義者、愛国者なんだよ。そんなので国が守れるのかって誰だって見てて不安になるわいな。いくら私のように、そんなのはなから期待してない人間でも。
 
結局そんな外圧でしか動かないんだったら、「あの首相じゃだめだ」と投票結果で伝えるしか国民に選択の余地はないことになるけど、何だかなあ。そうやって脅かして言う事聞かせるしかないってのも、何だかわびしいっちゃわびしいけど、でも他にしょうがないもんなあ。
今の首相の一番の罪は、こうやって「まともに議論しない」精神を国全体に植えつけたことにあると私は思っている。この害毒を払拭するのにかなりの手間と時間がかかるだろう。それを許した周囲、さしあたり同じ政党の人たちというのは本当に罪が重い。政策以前にそのことで、私は彼らを断罪する。
 

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カツジ猫