選挙カーでの私のスピーチ。
皆さん、22日は宗像市長選の投票日です。
誰に投票するか、もうお決めになったでしょうか。
「誰が市長になっても宗像は変わらない」という人もいます。それもしかたがないと思うぐらい、これまでの宗像市政は市民ひとりひとりに、自分が市政を動かしていると思わせるところがありませんでした。
最大の取り組みであるはずの世界遺産も、どれだけお金がかかるのか、市民が何度聞きに行っても、計画を公表しないまま進めて、今、8億円の税金が投入されています。関連する事業を入れれば、もっと増えます。これ以後もどれだけかかるかわかりません。これでは市民は安心して応援できないし、それは、積極的に応援している人たちにとっても、うれしいことではないでしょう。
市内に大きな新しい体育館を建てる計画も、今ある三つの体育館をこわしてしまうことは知らせないままに計画が進みました。ある民間の企業に無利子で五億円を貸しつける計画もありました。この二つは市民が気づいて反対運動をしてとめましたが、とにかくどれも、市民に前もって説明も相談もなく、パブリックコメントというインターネットをしていない人には参加も出来ない意見聴取を短期間やっただけで「反対はなかった」と決めてしまうようなやり方がくり返されています。これでは市民は無関心になり、無気力になるしかありません。
国会ではアベさんやアソウさんが、信じられないことを言ったりしたりして、隠蔽や改竄があいついでいます。国の平和も民主主義もどうなって行くのか、多くの人が不安になっています。自民党政治への不満と怒りは、ここ最近のいくつもの地方選挙で、自民党推薦の市長や議員を何人も落選させました。危機感を感じた自民党内では、アベさんをやめさせようという動きが起こりはじめました。
皆さん、私たちの一票は、お手元に届いた投票はがきは、そうやって自治体を変え、国を変える力を持っています。それを気づかせないようにしようとしている人たちの、思いのままにならないで下さい。皆さんの力を知って、使って下さい。
「誰がなっても同じ」と思わせる、これまでの市政は、もうおしまいにしましょう。
これまでの市政の継承ではない、市民ひとり一人の声を聞き、税金の使い方を決める、新しい宗像を作りましょう。
市長候補のからさき裕治さんは、この宗像で二人の娘さんを育て、保育園や学校の保護者会でも活動して来ました。九十歳を超えるお母さんの介護のため介護士の資格もとりました。産業医大の教授として学生を指導し、若い人たちの悩みも聞きました。皆さんと同じ一人の宗像市民として、子育て、介護、働くことの苦しみも喜びもかみしめて来た人です。その気持ちをそのままに市民ひとりひとりと向き合う姿勢をめざす人です。
からさきさんといっしょに、私たちはこれまで、自由ヶ丘、河東、赤間、玄海、その他市内の各所で、10人から40人の市民との集会を持ちました。保育園に入れず、無認可保育園に月7万を払っている若いご夫婦、夫が高齢で免許返納したら、バス停でいつまでもバスが来ず凍えそうになったご婦人、サンリブまでコミュニティバスで往復2時間かかる地域で、農業も続けるのが困難になっている高齢者の方、水道料が高い、国民健康保険料が高い、ごみを出す場所が遠すぎる、など多くの悩みがありました。特に各地域で、祭りや行事はやりたくても役員が高齢化してなり手がなく、若い人は仕事で疲れて地域の活動には参加できない状況が訴えられました。
皆さん、市政とは本来こういう人たちの悩み、地域の悩みに、目を向け、心を寄り添わせ、税金を使うべきです。
確定申告のとき、脚が悪くて寒い中タクシーで市役所まで来たご婦人と会いました。たった一枚の書類がなくて、その方は出直しますと帰って行かれました。そのような方々が納めた税金は、一円でも十円でも無駄にしてはいけません。
からさき裕治が、何よりもめざし、お約束するのは、情報が市民すべてのもとに届き、税金を、世界遺産や保育所、介護、地域の産業に、どのように使うのか、市民の声を聞きながら決めていく市政です。
国の言いなりになって保険料を値上げし、一部の人たちだけのために利益や便宜をはかるのではなく、宗像市民でありさえすれば、どんな人でも一人残らず、守ってもらえる、助けてもらえる市政です。
市長や市職員が、市民の疑問や要望に、逃げず、隠さず、ごまかさず、誇りを持って説明し、誠実に対応できる市政です。
市民を市政から遠ざけ、無関心、無気力にする市政は、もうおしまいにしましょう。22日の投票日は、あなたが主役になる新しい宗像市政の第一歩を踏み出す日にしましょう。投票券をなくしても、そのまま行っても、投票はできます。期日前投票もはじまっています。
前回の市長選挙で投票率は四割を切りました。残り六割の方が投票すれば、結果は大きく変わります。地方選挙では、100票、時には10票が結果を左右しています。どうか、あなたの持つ力を自覚して下さい。あなたの手には、あなたの未来と、宗像市の未来を握る一票が握られています。
その一票を、からさき裕治に。どうぞ、よろしくお願いします。ともに、新しい宗像市を作って行きましょう。