銃の力。
◇玉置デニーさんのホームページ「ひやみかち・うまんちゅの会」に、カンパしてきました。
ほんとに、ちょぴっとなのですが、これでも買いたい本を数冊あきらめたのだ(笑)。
でもさー、こんな会の名前なかなか覚えられないよー。でもそれでいいんだよね、沖縄の選挙なんだもの。
この名前ひとつとっても、玉置さんを応援する人たちの清々しさと潔さが、じわっと胸にしみて来る。
◇昨日いきなり、エアコンのリモコンが死んだ。表示が消えて、うんともすんとも言わない。もちろん電池は取り替えてみたけど反応はなく、ネットにあった通り、携帯のカメラ画面でのぞいて見ても赤い点は映らないし、はあもう買い替えるしかないか、夏中よく働いたもんなあと思いながら、電気屋さんに持って行った。そうしたら電池の容量チェックをしてくれて、一本が空なのがわかった。ちゃんと包装したままだったのに、放電していたらしい。新しいのにつけかえたら、ちゃんとよみがえった。本当に助かったぜ。
海外ドラマは「ZOO」がそろそろ終わりそうなので、思いきり昔のNHK放映のらしい三部作の「警察署長」というのを借りて来た。チャールトン・ヘストンが市長のアメリカの戦前の田舎町。町が次第に出来て来て、警察署に初の署長が任命されるのから始まって、数十年の間の三人の署長の物語を、町の歴史とひそかに行われていた凶悪な犯罪をからめて語る。画面の色からしていかにも古く、吹き替えが何とまあ、山本圭に野沢那智、金田龍之介に日下武史と神々しいようなメンバー(笑)。これにひかれて見たようなものだ。
こんなのを見ていると、昔、田舎の家のテレビを家族といっしょに見ていたころのようで、妙になつかしくて幸福な気分になる。話もなかなかしっかりしていて、猟奇殺人の場面を直接見せなくてもちゃんと伝え、それに、犠牲者が若い女性でなくて少年なのも、ありきたりでなく、よく考えてある。
町の変化や時の流れを示す大きな要素は、黒人問題だ。差別や人権、民主主義がこうやって紆余曲折しながら進み、粘り強く前進してきて今があるのが、よくわかる。
正直、黒人が差別される場面はうっとうしいし楽しくもない。だが、見ていて気がついたのは、昔のドラマにはこういう場面が絶対あって、いやらしい吐き気がするようなやつが必ずそういう差別をするという展開が、ものすごく人々の脳裏に刻みこまれるようになってたということだ。
黒人の地位が認められ、そういう現実がほぼ過去のものになって、こうした場面があまりドラマで見られなくなった今、私たちはかえって、「差別をする、ろくでもない、いやなやつ」をしっかり見せられる機会がなくなっているのかもしれない。それが、そういう低級な発言や行動に抵抗がなくなっている理由かもしれない。
それと、KKKがリベラルな弁護士の家に焼き討ちをかけに来ると知った、アイルランド生まれの戦争花嫁の奥さんは、夫にも告げずショットガンを調達し、てきぱき弾丸も仕入れて(故郷ではよく鳥を撃ってたそうで)、やってきたKKK(町のアホな若者たちである)をものかげから威嚇射撃して、あっという間に撃退する。多分、夫は知らないままだよなあれ(笑)。
それ見ていて、ふと思ったのは「デスパレートな妻たち」のブリーもそうだが(しとやかな奥さまで全米ライフル協会員)、銃火器というのはもちろんろくなもんではないが、女性や子どもや高齢者や病人をあっという間に弱者でなくする存在でもあるのだなあという実感だった。
◇おっともう、こんな時間か。夕食のしたくでもするとしよう。