16億あれば…
元首相の国葬が16億6千万(どうせそれも増えるんだろうが)と聞いてから、身近なことでもそうでなくても、何でもそれと換算して考えてしまう。今朝はぼやっと聞いてたラジオで、水害の時に各自治体が川の水量を加減する施設(排水機場と言うんだそうだ)で、ポンプを動かし続ける仕事を地域の高齢者が行っているという報道をしていた。危険な仕事で、近年初めて、機械にまきこまれて亡くなった人が出たそうだ。
地域の水害の予防のために使命感や義務感から、疲労にも耐えて災害時の数日大変な労働をしかも個人でやってるのらしい。これではいかんということで、各自治体や地域でも皆が対策を考えはじめているらしい。それがもう哀しいほどにささやかで、つつましい改革案ばっかりで、それでも、予算がないんだってさ。
地域の高齢者が地元の人や郷里を救おう、守ろうという崇高な使命感で災害時に危険を犯してがんばっている。「地域を守る人を守ってこその防災」と番組は強調し、その通りだと思うけど、それを可能にする、彼らを守る予算なんて、どっかのバカの祭壇に捧げる菊の花やら、盛装して並んでいるだけの自衛官(彼らが悪いんじゃないけどね)たちの出張費やらの、きれっぱしでも、おつりが来るんだろ、どーせが。
そういうことがきっと山ほどあるんだよ。もう、北九州の旦過市場の復興でも、閉鎖される伝統ある映画館でも、あのバカのお悔やみ代があれば、と全部脳内変換されるようになった。しかも、本当に悔やんで、悲しんでいる人なんて、どれだけいるやらも怪しいのに。
花と言えばだね、昨日久しぶりに友人と電話でおしゃべりした。元首相の死後、献花台ができて、皆が献花に行ったとかいうニュースは聞いてたが、詳しいことは知らなかった。したらば友人が誰かから聞いた話によると、「あんた、おかしかろ。献花に来て並んでる人が皆、同じような花を一本ずつ持ってるんだよ。そんなことありかい。庭の花を一輪持って来る人やら、ちょっとがんばって立派な花束持って来る人やら、ばらばらなのが普通だろ。それが全部同じなんだよ。あれはきっと動員かけられたって一目瞭然だし、ひょっとしたら、どっかで回収してまた配布してるんとちがうか」とかいう状況だったらしい。えー、そんな面白い話、ツイッターでも見なかったぞ。
又聞きの又聞きだから責任持てないけど、もしこれが本当で、もしもほんとに動員かけられて配布された花とかだったら、たとえば皆にばらばらの花を持たせるとか、細かい工作もようせんような雑な手抜きの動員というのが、また脱力するし失礼だし、こんな連中に政治も何もまかせられたもんじゃないと、つくづく思うよ。私は学生がみえみえの手抜きのカンニングやコピペをするのが大嫌いだし、犯罪をするなら完全犯罪をしろというのがモットーだし、こういういーかげんなやり方が一番許せない…って、いや皆推測ですけどね、ありそうな話じゃないですか。
折れたサボテンは、知らん顔して鉢の中の砂に刺さってる。無事に生き延びてくれればいいが。
撮ってるときは夢中なんだけど、朝になって冷静に写真を見ると、闇の中の夕顔の乱舞って恐いよな。たしかに、もののけとかが出そうだわ。そこも魅力的だけど。