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NHKと「暮らしの手帖」

※NHKの会長の発言が問題になって居る様ですね。勿論腹立たしいのですけれど、昔、「暮らしの手帖」が一番困るテレビ番組は何か、と言う読者へのアンケートをしたら、どんな俗悪番組も抑えて第一位が「NHKのニュース」だった事を思い出してしまいました。
私はまだほんの子どもでしたが、此の結果は予想もして居なかったし、きっと殆どの人が予想外だったのではないでしょうか。
当のNHKや政府やマスコミも驚いてショックを受けて居た様な印象が記憶に残って居ます。

選ばれた理由は「(政府寄りに)偏向して居る」と言う事だったと思います。当時「暮らしの手帖」は御洒落で上品な中流以上の階級?にとても人気が有りました。今の「カタログハウス」や「クロワッサン」やそう言うのを皆合わせた様な存在でした。他にはまだそういう雑誌は無かったですし。読者は進歩的、文化的な家族ではあっても、特に革新とか左翼とかいう感じでは全然なかったと思います。

多分誰も考えてなかっただろうその結果は、だからこそ一定の影響は有ったし、NHKの方も少しは意識や修正はしたのじゃないかと思います。
でも、それ以来私の頭のどこかでは時間が止まってしまって居て、「NHKって、所詮そんなもの」と言う気持がずっと残って居ます。原発や戦争等に関して良質の特別番組を多く制作してくれて居る現場のNHK職員には申し訳ない事ですし、今回の会長の発言に妙に反応が鈍くなってしまうのも我ながら困った事です。

※老人ホームに居る母は御蔭様で元気にして居ます。此の頃は寒いので私は着くまでに戸外で冷たくなった手を、暖房が心地よく効いて居る部屋でぬくぬくと寝て居る母の顔にくっつけて、「外はこんなよ」と言い、母はひゃあと声を上げて笑います。
先日はテレビを見て居て私が入って来たのに気付かず、私がいきなり手を頬につけると、「びっくりした」と笑い出し、大きな声でいつまでも笑い続けて止まらないので、どうかしたかと心配に成った程でした。不意を打たれたのが余程可笑しかった様です。
此の数日は私が少し風邪気味なので、別れる時のハグとキスは控える様にして居ます。

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カツジ猫