映画「仮面の男」感想集映画「仮面の男」感想(とは名ばかりのおしゃべり)3

あ、いまさらですが、あっちこっちで、ネタばれしてます。

そう言えば、「タイタニック」を見に行ったとき、上映前にパンフレットをめくってたら、後ろに座ってた女の子二人が、遠慮がちに「あのー、それ、どこで買われましたか?」みたいに聞いてきて、彼女たち何回目かに見に来てたんだけど、ずっとパンフレットが売り切れて手に入らなかったらしい。「売店にありましたよ」と言うと、急いで買いに行ってました。
ことほどさように、ディカプリオの人気はすごかった。

でも、これもキャラママさんも私も何度か書いたと思うけど、「仮面の男」、私たち何度か映画館に見に行ったんですけど、そのたび起こる同じ現象は、明らかにディカプリオ見にきてる若い女の子たちが、最初は彼の出てこないところで、ポップコーン食べてるんですが、途中からダルタニャンの出てくるとこで食べるのをやめて、ディカプリオの出てくるとこで食べるようになるんだもんなー(笑)。

まあ最後に近くなると、映画の方ももうあからさまに主役は四人のおじさんたちでしたしね。
当時私は知り合いに「だって、もう、百戦錬磨のベテラン俳優が、泣くわ、脱ぐわ、死ぬわ、ニンジン刻むわ(笑)、あらゆることやってくれるんだから、ディカプリオに勝ち目があるわけないよね」と言ってたもんですが、ほんとに、ディカプリオは泣きも、脱ぎも、死にもしてないんですよ。あの四人相手に、それで勝負してるんだから、つくづく立派じゃありませんか。皮肉でも何でもなく、私は感心し感謝してました。彼がしっかりやってくれなきゃ、あの映画はやっぱりだめになってたはずです。

などということを冷静に考えられはじめたのは、何度目かの鑑賞からで、最初に見たときは、たしかに三銃士の原作ファンとしてはうれしくて幸福で、好きで満足したものの、それ以上に、アラミスとダルタニアンの、つまりジェレミー・アイアンズとガブリエル・バーンの、あまりといえばあんまりな、ぬけぬけすぎる大芝居ぶりに、はっきり言って座席で腰をぬかしてました。

まー、アイアンズはねー、たいがいおかしな役ばっかりやる人ですが、逆にだから、ある程度は何をやっても驚かないって要素もあるんですが、バーンの方はねー、もともとあまり出演作もない人ですが、私が見てたのは、「ユージュアル・サスペクツ」とか「ミラーズ・クロッシング」とか、そんなんで、私の好みには合うけれど、基本的に渋くて地味で売ってる人と思ってた。思ってたって、実際そうでしたよね、たしか。

ついでに、どうせ何がどうなったって本人の目にはいるわけないんだから、天をおそれぬ暴言を吐くと、私はバーンは演技は下手ではないまでも、そんなに上手と思ったことない。本人も多分そのことわかっていて(よう書くなー、われながら)、だから抑えたというか、ボロを出さない程度で、自分の魅力を生かす感じの演技でいつも流してると、漠然と思ってた。この印象は、ちょっと山口百恵の演技に近いかもしれない。ものたりないと言えばそうだけど、その淡白さがまー私の趣味としては、邪魔にならんし快適だった。

ダルタニャンの演技も、基本的にはそうだったとは思うんだけど、それはそれとして、「ようまあ、あんたが、こんなことできるなー。恥ずかしげもなく、照れもせず(そりゃ役者だから、あたりまえだが)」と唖然としたのは事実である。
私はそのころ、映画マニアの若いやつに、「仮面の男」を紹介したとき、「信じられるかー、あのガブリエル・バーンがだぞー、白いウマに乗って、赤いバラ持って恋人に会いに来たりするんだぞー」と言って聞かせて、彼は「ウソだー、ウソだー」と、畳の上をころげまわってのたうちまわってた(ちなみに彼は、その後見て、いたく気に入り、「あの煙の中から、ぼわあっと四人が現れてくるとこなんて鳥肌ものだ」とか言ってて、「ディカプリオファンには、見るなと言っています」と、まじめな顔で言っていた)。

うーん、もう少しつづきそう。って、こんな調子じゃ終わりようがないよー。

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カツジ猫