2023年度前期集中講義用掲示板(3)
目次
また長くなりすぎたので、こちらに移動します。
新しい記事はこちらに補充して行きますが、一応(1)(2)も見ておいて下さい。
6月3日の授業予定(あくまで予定。変更あり。)
第十一回
中間発表の希望者があれば、プレゼンを。
プレゼンの心得(資料配布)
一人7~10分をめやすに。
もっと少なくてもかまいません。
最終プレゼンで内容が変わってもかまいません。
もし、誰もいなかったり、時間が余ったりしたら、
テキストの105ページ以降を、あらためて、ていねいにやります。
第十二回
ひきつづき105ページ以下を朗読。
「納得して罰を受ける」幸福と危険について考える
補足1 「河連法眼館」の階段に注目
補足2 心理学用語での定義(ハロー効果、ロス効果、ゲイン効果)
大変適当にリンクしていますので、各自で再確認して下さい。
前回のレポートの紹介
まだアップ中です。もう少しお待ちを。
「リア王」舞台いろいろ
ただし私、実はイアン・マッケランもアンソニー・ホプキンスも、あんまり好きじゃないのよね(笑)。日本の役者さんたちは、あまり知りません。
27日の授業予定(あくまで予定。変更あり。)
第九回 「義経千本桜」の説明(あらすじなど)
今回、他の資料が多いので、歌舞伎の朗読は省略するかもしれません。
第十回 作品紹介(「赤毛のアン」「次郎物語」)
作品朗読「赤毛のアン」「次郎物語」など。
レポート「納得できる処罰」について
えらく長いですが、参考までに。私の講演記録です。
レポート「怒りのぬれぎぬのイメージ」
この「ぬれぎぬ」は、他の二つに比べてわかりにくいと思います。
何となくわかるかどうか教えて下さい。
どっちかと言うと、こちらをメインに。
※お知らせ 次回から、最終プレゼンの中間発表をはじめます。
そろそろまとめにかかって下さい。
20日のレポートまとめ
(「人間らしい生き方」とは・「自己犠牲」の功罪とは)
いろいろ考えてくれている人が多いので、今回は長めに引用してみます。(引用部分は適当な抜粋です。すみません)
◯この物語(ないたあかおに)では明確な悪役がいませんが、助けられてばかりで物事の本質を見分けられない人間こそが悪なのではないかと、感じるようになりました。
◯歌舞伎の犠牲の話題では、松王丸の子どもは自分の死に誇りを持って死んでいったと私は考え、これも一概に悪いことだとは言えないと思った。
◯人間性とは、相反するような要素が多く混在する箱のようなものであると考える。そして場面によって選ばれる要素は異なり、選ばれた要素によって行動として外に表出されるものではないかと感じた。
◯「容疑者Xの献身」や「コードギアス」などにおいて登場人物は自分の大切なものを守るために行動している。その姿を美しいと思う一方で、やっぱり幸せになってほしかったとも思う。
◯特に日本教育においては自己犠牲は美徳であり、あるべきものとの認識があるのではないか。確かに一人の犠牲でその他に利益が出ることは効率の観点からすれば善とも言えるが、犠牲ありきでしか運用できないもの是とは個人的にできない。
◯私は「泣いた赤鬼」という話が大好きで、小学生のころから読むとうるっとくることが多かった気がする。ただ、不自然であるとも思う。わざわざ人のために自分が悪役になる必要があるだろうかと思ってしまう。自分が「青鬼」であれば、「実は演技でした~」と後々笑って話しそうなものである。
◯教科書にあった「人間らしい生き方」とは、おそらく道徳的な生き方という意味で使われているように思われる。そのため「覚悟のぬれぎぬ」が非道徳的であるという意味なのかもしれないと感じた。そのため、「人間らしい生き方」は道徳的な生き方と別物だと考える場合、私個人としては「覚悟のぬれぎぬ」はある意味人間らしいと感じた。
◯誰かを犠牲にしてその人を守るというのは私の価値観からするとやはりひどうものだと思う。ただ、状況的にどうしようもなくなっているということについては理解できる。その上で相手を殺すことができるかどうかという点で、価値観や倫理観に違いが生じているのかなとも考えた。
◯私の友人は、妊娠した子の相手役をやって、「子どもの父」として中絶に同意し、婦人科の先生から怒られていました。高校生のときの話ですが、こういう「ぬれぎぬ」はおそらく美徳とされないでしょう。
◯「自己犠牲」について、私自身美しいと思ってしまう節があるため何とも言えませんが、それらが強要されるようになると、(また、しなきゃいけないという空気が万円するようになると)途端に美しさが色褪せる気がします。私は割と自己犠牲しちゃうタイプかもしれません。
◯権力に屈するのも最後までゆずらず信念を貫くのも人間らしいと思える。逆に人間らしと思えないのは、局面を見て行動、言動を決めるような、俯瞰した態度だ。悪いということはないが、人間らしいというより神のように思えて感情移入し辛い。