1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. そっか…。

そっか…。

◇世の中は三連休か…。
こっちは怒涛の三連ちゃんの授業がやっと終わって一息ついてる。月に一回この修羅場が来るのだが、今年からそれが月二回になる。大丈夫か自分(笑)。まあ専門の研究とつながる内容なので、これでまちがいはないと思っているのだが。

今日はお天気もいいし、仕事を終えて全身弛緩して帰って来たら、キッチンのマットがぐちゃぐちゃに丸めてあって、またカツジ猫がネズミのおもちゃ相手にハッスルしたのかと思って直していたら、マットの上に吐いていた。それでかくそうとしたのが健気だ(←猫ばか)。
見てみると草がまじっているので、庭の草をかじって吐いたのらしく、それでは別に心配することではないとわかってマットを洗濯し、ついでに脱衣場の洗濯済みの下着やタオルを整理し、カツジにもエサをやった。

◇さて正月飾りを片づけて、年賀状の残りでも書こう。どうせ皆には返事は出せないだろうが。

◇毎日新聞がフランスのテロ事件で、穏健派のイスラム教の人々の中でも攻撃の対象となった風刺画には不快を抱いている人がいたことを記事にしていたのは、ありがたかった。こういう事実を知ることは重要だと思う。

テロなんかどんなものでも絶対あってはならないし、特に言論や風刺に対する暴力は許せないし、仮に差別や偏見がまじる不快な風刺であったとしても、それを暴力で抹殺することはどういう意味でも何の解決にもならない。

それがわかっていて、それでも私がこの事件にとことん激昂できないのは、イスラムの文化や風俗に私があまり詳しくないから、テロを生むものの質がよく理解できずにいることが不安なのと、風刺というものが「これで怒るなんてヤボなのよ」というノリで、女性や黒人や少数民族を傷つけて何も言わせなかった時代を肌でというより骨身にしみて知っているからだろう。

これはつくづく難しい問題だし、私がテロに甘いと言われるならそういう面もたしかにある。だが、テロを許さないということが、他のすべてに対して鈍感になる事例も9.11.以後いくつも見て来て、それが私を何よりも不安にさせる。これこそが、テロの生み出す最大の被害なのかもしれない。

◇危険発言ついでに言うと、例のスタップ細胞問題で小保方さんが何もかも悪かったような対応と報道は、見てて本当に気分が悪い。くりかえすが、私はどういう意味ででも彼女のことが好きではないし、あの「ありまーす」会見の後で、内館牧子さんや中野翆さんが、彼女に好意的なコラムを書いたのを見て、こんなに信頼できる人たちがこうなら、狂っているのは私の方かと不安になったぐらい、あの会見のすべてを評価しないのだが、しかし、彼女を育てて論文書かせて、売り出したのは周囲のいい大人たちだろう。そして、そういう理研の研究者たちが信じられないほど間抜けではあるにしても、それに加えて割烹着だの何だのといらん持ち上げ方したのは報道機関と世間だろ。

誰もかれも、よく恥ずかしくないな。半年前の新聞をもう一回ちゃんと読んでから、彼女の記事は書けよと言いたい。このまま彼女の悪事にして責任とらせて幕引きかよ。いくら何でも罰があたってたたられるぞ。科学の神様か何かから。と、とことん非合理なことを言ってみる。

あの時の世間の狂乱ぶりもまともじゃないが、事態がこうなった後の手のひら返しと見て見ぬふりってのは、ほんとに何だよ恥ずかしい。そりゃ戦争責任だの慰安婦問題だのとまともに向き合えんわけだよ。って、また思いきり飛躍するけど。
これってほんとに二重三重に女性をバカにした事件だなあ。専門分野がちがっても、こういうことで滅ぼされる女性研究者って、きっと多いのにちがいない。ひどい利用のされ方をしたあげく、全責任をとらされて、男性からも女性からも、どういう立場からも支持されないで、守ってもらえないまま消されて行く。
何かもう、いろいろ許せない。

◇あ、そんなこと言ってる間に、こんな時間。正月の余り物のかまぼこで昼ごはんを食べるか。

Twitter Facebook
カツジ猫