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ぼくは、ぜいたく(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、しりあいのひとに、
「この、にっきが、なんにちか、とだえたら、
かいだんから、ころげおちて、こどくししてるかもしれないから、
はっこつしたいにならないうちに、のぞいてみてください」と、
いってまわっていたら、
いそがしくて、なかなか、かきこめないので、
「ちっ、あんなこと、いわなきゃよかった。
かわりに、おまえが、なんか、かきこんどいて」というので、
ぼくも、いそがしいけど、ひさしぶりに、かきます。

かいぬしは、このごろ、おとなりにある、
ふるいほうの、いえ(きゃらかん)の、かたづけに、はまっていて、
まいにち、よるも、よくそっちにいます。
かいぬしが、でかけていないときは、まだ、あきらめもつくけど、
となりのいえで、しごとをするのなら、
ぼくも、つれていってほしいので、
にわにでて、にゃあにゃあ、ないていると、かいぬしは、
「おまえ、ごきんじょめいわくだろう。
ほら、うぐいすが、ないてるよ。
せめて、あのくらい、いいこえでなくのなら、
みなも、がまんするだろうけど、
ちょっと、れんしゅうしてみたらどうなの」といいました。

ほうほけきょ、となくねこなんて、
きもちわるいと、おもいます。

まだ、さむいひもあるので、
そとにいると、なみだがでて、
おけしょうをさぼると、めのしたが、よごれて、
また、ちょっと、けが、はげました。
かいぬしは、まえに、びょういんで、もらってきた、
ぬりぐすりを、ぬってくれました。

そうしたら、あっというまに、なおって、けがはえるので、
かいぬしは、びょういんにいって、また、あたらしく、もらってきました。
かんごふさんが、ぼくの「かるて」をみて、
「かつじくんも、もう、じゅっさいちかいから、
めんえきりょくが、よわっているのかもしれないですね」
といったそうです。

それでも、だんだん、あたたかくなったから、
にわには、はながいっぱいで、
おとなりの、ごふうふも、よく、にわしごとをしています。
ぼくが、かなあみのなかから、ながめていると、
「おっ、でてきているね」と、おとなりのごしゅじんが、いいます。

「さいきん、わたしが、いえにいるのに、なれてしまって、
るすばんをさせると、きげんがわるいのなんのって。
あまやかしすぎたわ」と、かいぬしは、はなしていました。
「せんせいが、いないときは、そとにでて、まっていて、
やっぱり、さびしそうですよ」と、
ごしゅじんは、いっていました。

ぼくは、かいぬしが、いえにいるときには、
せんめんじょにいったら、いっしょにいって、せんめんだいで、みずをのみ、
おふろにはいったら、ふろばにはいって、
かいぬしのつかっている、おゆをのみます。
だいどころにいったら、てーぶるにいって、おさしみや、かんづめを、もらいます。
「ぜいたくにも、ほどがある」と、かいぬしはいうけど、
そうしないと、なんだか、おちつかないんだい。

「あいされてると、かくにんしたいなら、
はいはいはい、あいしてますよ」と、かいぬしは、
ねている、ぼくのみみをひっぱりながら、
めんどうくさそうにいうので、むかついて、かみつくと、
かいぬしは、「むはは」と、わらって、にげていきます。

このしゃしんは、ぼくが、かいぬしの、ばっぐのひもを、
おもちゃにしている、ところです。
「そんなので、あそんじゃ、だめよ」といって、かいぬしは、
いすに、ねずみの、おもちゃをさげてくれました。
ぼくは、それをひっぱって、しっぽをちぎったので、
また、ぬいつけてくれるそうです。

はやくしないと、また、ばっぐで、あそぶからな。

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カツジ猫