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わかるわけがない。

◇洗濯物を取り入れに外に出たら、どこからともなく昆布の匂いがしてきた。おせちか雑煮かどこかで温めているのだろうか。暖かいけど、やっぱりお正月だ。

風が強いのでひょっとしたら乾くかもと思って、昼ごろ干した洗濯物はやっぱりいまいち湿っていたので、家の中に干してエアコンをつけた。それまでは、つけなくていいほど、今日は暖かかった。

年末に熱海から帰る新幹線の中で、退屈しまくって見るともなくながめていた電光掲示板のニュースでは、1月3日の上りの自由席がものすごく混みそうだから、できる人は日を替えて下さいというアナウンスが流れていた。ということは今日が帰省のピークなのかな。私は今日から仕事を再開して、冷蔵庫の中のものをさらって料理をしたり、終わった原稿の資料を片づけようとまとめたりしていたら、体調がどんどんよくなって、自分の貧乏性が情けない。

◇とは言え、年賀状の返事もまだ全然書いていない。印刷を家のプリンターでやっとすませたら、どうも枚数が足りない気がして、明日は買い足さなくてはならないかもしれない。まあどうせ明日は買い物に出るつもりでいたからいいけども。

◇元日の新聞もどうやらやっと読み終えた。毎日新聞は憲法特集でがんばってくれていて、とてもうれしい。「しんぶん赤旗」では志位委員長と中野晃一さんが対談していて、これも読みでがあった。「安倍一強」は焼け野原になった政党システムの中にかろうじて一本だけ木が残っているようなもので、実は強くもなんともないという中野さんの指摘は的確だ。
そして志位さんが、

「そして安倍首相ご本人とも、論戦をしてきましたが、まともな議論にならないのです。私は、1990年代に国会議員になりまして、当時の橋本龍太郎(首相)さんとか、自民党幹事長の加藤紘一さんとか、こういう方々との論戦を随分やりました。あの時代の論戦は、まともな議論の面白さがありました。私たちの投げかけた問題に対して、かみ合わせて自民党なりの議論をぶつけてきた。かみ合いがあった。ところが、安倍さんは、かみ合わせて議論する能力がない。かみ合わすという資質がない。かみ合わせようという意思もない(笑)。そういう意味で、『強いリーダー』でもなんでもない」

と言っているのが、その通り過ぎて、快哉を叫ぶとかより、脱力するほど同感しました。
これね、学生に卒論の書き方の基礎の基礎として指導することなのです。あなたと、他者の、また他者どうしの、ちがいをきちんと認識し、それを比較し分析し判断すること。つまり、かみ合わせること。それができなかったら、言っちゃ何ですが、知的な作業はできません。ものは書けないし、人前ではしゃべれない。
そういうことのできない人が一国の首相をやってる状況は、悲劇か喜劇かホラーか、もうほとんど私には現実とは思えない。

実は私は、もっと早くにやっておくべきだったとずっと思っていることがあって、それは首相のかの「美しい国へ」を読むことです。少しはあの人のものの考え方がわかるんではないだろうか。しっかしあれ今ごろどっかで売ってるんだろうか。売ってるとして正月最初にあんなもの買うのは元日に洗濯する以上に、縁起でもない気がして、せめて何か他のものを買ってからと思ってたりするんですが、そんなこと言っていられないかな。

◇映画「黄金のアデーレ」と「独裁者と小さい孫」の映画が博多のKBCシネマに来てるらしいので、調べてみたら16日までやっていて、それはうれしかったけど、なぜか「暗殺の森」と「愛と哀しみのボレロ」もリバイバル上映してるみたいで、わー、それも見たいけど、時間がないよー。

◇DVDのコンプリートボックスを買いこんだ海外ドラマの「ナポレオンソロ」も、ちびちび見ている内にそろそろ第一シーズンが終わりそう。英語字幕だけしかないし、私の英語が上達する気配もないけど、まあ何とかなってます。驚いたのは第一シーズン最後の回にマーティン・バルサムがゲストで出ていたことで、「キャッチ22」や「12人の怒れる男」そのままの、したたかな円熟した演技に、なつかしく酔いました。たしかそのだいぶ前に、カート・ラッセルも子役で出てたりして、まったく油断ができません。
主演の二人の芸達者がドラマを支えているのが安心して見ていられるのですが、ときどき二人が並んで立つと、それぞれがどちらも、引き立てあうのか相乗作用か、ものすごく美しく見えるときがあって、これは今どきの若い人もやられるだろうなあと痛感します。

ところで私のいいかげんな英語力で、どの回だったか、敵になぐられて気絶したイリヤがその後、意識を回復してソロと連絡とってるとき、「もう、ズボンは見つからないしさあ」とか言ってるみたいなので、何のことだかわからないまま聞き流していたら、ちゃんと英語のわかるファンの方のサイトで、「どういう意味かわからなくて、すごく気になっていたけど、他の回で敵のスパイを気絶させたとき、追っかけて来られないように、ズボンを水浸しにしてたから、当時のスパイは敵が追って来られないようにいつもそうしてたらしい」と説明がありました。もうこうなったら英語力の問題じゃないやん。わかるわけないわ(笑)。

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カツジ猫