恥かしくないのかな。
◇今日の毎日新聞の夕刊のコラムに、男性記者が、沖ノ島に上陸したときの感想を書いていた。水鳥の生態について書いている。とっさに思ったのは、ああそうだ、私はこの島が世界遺産になると言う話を最初に聞いたとき、世界的な鳥類学者や植物学者でも女性である限り上陸はできないで、そのライバルの男性学者は行けるということかと思って暗澹としたのだったということだった。
例によって、そのコラムでは女人禁制については何も述べておらず、ただ公開されたから参加したとある。厳しい制限がある島ということだけを一応書いている。
こんな言い方をするのは酷かもしれないが、自分と同業の報道関係者、女性のジャーナリストが女性と言うだけで行けない場所に自分が行って見たいものを見、書きたいことを書くということに対する複雑な感情も忸怩たる思いもそこには存在しないのだろうか。
私がもし男だったら、と考える。わからないが、もし私なら、自分が差別という名のもとに許された特権を行使するぐらいなら、そこには行かないのではないかと思う。難しい問題だが。そうは言ってられない例を、いっぱい出して来る人はいるだろうが。
それでも、本能的に、不十分でも偽善でも私は私と同等に扱われるべき人が、許されないことは自分も許されたくないと思う。できる限りは、そのような特典は拒絶して生きたいと思う。
その逡巡は、あのコラムを書いた記者にはないのだろうか。掲載したデスクにはないのだろうか。不当な恩恵を受けているという、恥しさもうしろめたさもないのだろうか。
◇年賀状の返事を１００枚ほど、昼から一気に書いてしまって投函してきた。どうも、やっぱり去年やその前の年から「もう出しませんからそちらもやめて」と頼んだ数人から来ているのに、返事をしてしまったようで、正月早々ものすごく胸くそが悪い（笑）。
出してる相手がいるのだから、何で自分はだめなんだと思っている人もいるかもしれないが、前にも書いたように、徐々に減らして行きたいし、仕事の関係やその他でどうしても連絡をとっておきたい人もいる。別に賀状のやりとりをしないからって、絶交しようというのでもなし、好悪の深浅とも全然関係ない。
むしろ、つきあいがそれなりにあるし、いつでも連絡できる人だから、賀状はもういいかという選択だってしている。
しかし、こっちが明確に断って「もう来年からは出しませんから、そちらも出さないで下さい」と連絡しているのに、毎年けろりとよこす人には、はっきり言ってもう絶交したいし、好感なんか決して持てない。
ＮＨＫの契約を切る時だってそうだったが、私はあっさり縁を切ってくれる人だと、またおつきあいしてもいいと思うのだが、離れてくれない人や組織や企業やなんかは、もう徹底的に嫌いぬく。
私が毎年そうやって怒っていると、なぐさめ顔で「そういう相手は、もうパソコンか何かにリストを打ちこんでいて、機械的に送ってくるので、あなたの賀状なんか読んでもいないんですよ」となだめてくれる人もいるが、それってますます私の怒りの炎に油を注ぐことになるってわかってるのかな。うーん、きっとわかってやってるんだろうな（笑）。
ためしに、そういう賀状ストーカーみたいな人たちには今年はいっそ喪中はがきを出してみようかしらん。それを何年か続けたらさすがに止まるんじゃないだろうか。などと、よからぬことを、いろいろと考えている。
◇今日中に賀状の返事を書いてしまいたかったので、母のところから帰りに、新しくできた大きなコーヒー店に寄って、そこで最後の２０枚ほどを書いた。今年初めての出費である（笑）。名古屋から来た店だからか、昔名古屋にいたころに、どこかで飲んだ小豆入りのコーヒーというのがあって、注文したらうまかった。でも私の好きな窓辺のカウンター席が喫煙席になってしまっていて、座れないのが悲しかった。もうあの席は使えないのかな。
ところで私は今年から、趣味で書いてる小説を再開しようかって気になってるのだが、その原稿をどこで書くか迷っている。今は家が居心地がいいし、クローゼット用の小部屋とか、いくらでもいい場所はあるのだが、いい場面を書いてるときに、カツジ猫がにゃおにゃおやって来たら集中力がとぎれそうで心配だ。
カツジはうるさい方ではなくて、むしろ猫としてはまったくじゃまにならない部類だ。それでもちょっとは気になるのだけど、いったい以前、せっせと小説を書いてたとき、私はどうしていたのだろう。喫茶店でもよく書いてたような気がするけど、もうまるっきり思い出せない。いやーもう、我ながら恐いなあ。
◇明日は１月５日、東京で市民連合の集会が始動するようです。お近くのかたはぜひ。
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一方福岡では、１月２４日にヘイトデモとやらが計画されているようで、これをくいとめるのにはどうするか、皆で話し合いたいです。
