二回だろうが二万回だろうが
キリンの不買運動が成功したとか、原爆の問題を扱った「オッペンハイマー」がオスカーを受賞したとか、金毘羅さんと鶴ケ岡さんが神社本庁を脱退したとか、たまにはいいニュースもあるんですが、国会ではあいかわらず、誰が信じるかと言うような面の皮の厚い自民党のお歴々の回答がくり返されてるし、プーチンはどうやら当選しそうだし、まあ腹のたつ話にはことかかない。公明党も平和の党のふりを中途半端にするのはいいかげんにやめてくれ。支持者の方々はほんとに、どう思ってるんだろう。
中でも頭に血が上ったのは、数日前に共産党の山崎拓議員の質問だったと思うが、岸田首相が、多分武器輸出の問題か何かで、手続きは慎重にするから大丈夫といつもの犬も食わないような弁明をして、それもあんた、言うにことかいて、「閣議決定も、これについては二重に行うから大丈夫」とぬかしやがったこと。
きっちり聞いてないんだけど、山崎議員は、私のこのブログを読んで下さったのでもあるまいが、「閣議決定でこんな重要な問題を決定する」ことについても、しっかり疑義を提出していたような気がする。
首相がそれに気づかないふりをして、いつものように論点ずらしのピント外れで皆を煙に巻こうとした可能性もむろん高い。限りなく高い。
しかし、それならまだちょっと救われるとさえ私は思うわけであって、こいつは、このすっとぼけ野郎は、ぼけたふりをしてる内にほんとにボケてしまうって危険があると医学の方面では言うように、閣議決定で決めちゃいかんことを、どさどさばさばさ身内だけで決めてってる内に、もしやまさかだんだんほんとに、閣議決定は重要で価値があって尊重されるべきものであるという錯覚に自分で陥ってるんじゃあるまいか。
それだったら、えらいことだぞ。首相がぼけてるのか、確信犯なのかはもはやこの際どっちでもいいが、とにかくそういう大間違いで、閣議決定がさも重要なものであるかのように、こうやって市民権を与えて行ってるのがほんとに恐い。
あのさ、何度も言うけど、あれはもともと、トイレの表示をかけかえましょうとか何かそういう程度の事務的処置にしか使わないもんで、安倍昭恵が公人か私人かを決定したときもすでに(あれが最初っぽかったな)えっと思ったけど、どっちかというとその時は、「それにふさわしい、くだらんこと決めやがって」という滑稽さや異常さやバカにした感じで受け止めた人が多かった(はずだ)。まさかこんな国の方向を決めるような、十年ぐらい国会で討論してもバチは当たらんような重要問題を決めるような権限は、絶対与えられるような組織でも機関でもなかった。
そんなものを二回やろうが二万回やろうが、何の保障にもなりゃしねえんだよ、岸田さん。
あんたが知っててやってるのか、山崎議員の質問の意味がまったくわからなかったのか、前者なら姑息で卑怯、後者なら無能で無知で末期的症状だ。どっちでもいいから、そういうことは即やめてくれ。
野党もマスメディアも見逃すな。突っ込んで攻めろよ。こんなの見のがしてほっといたから、気がついたらヤクザの親分どころか、そのへんのごろつきが、胸に花つけて来賓席に座ってるようなことになるんだぞ。知らんからな、何があっても私はもう。
ところで、三月始めの愛猫キャラメルの命日に飾ったガーベラは、とてもみごとにしゃんとして、いまだにまったく衰える気配なし。ついつい、これがバテるまではと思って、命日用のキャラの写真もまだそのままにしてあります。ひょっとしたら月末までこのまま行けるんじゃなかろうか。
椿も飾ってやったんですが、こちらはさすがに、もう散ってしまいました。おまけに紹介しておきます。