1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 春の気配

春の気配

田舎の家の庭では水仙や山茶花が咲き始め、梅の蕾も膨らんで来ました。川では鴨達が遊んで居て、やがて此の辺りは一番美しい季節を迎える事でしょう。

昨日は夕方から雨が降るかと思うと陽射しが射す定まらない天候でした。夕方母の家を立って仕事場に帰りましたが、母は7時過ぎには寝に行くのに、私が帰る日は着いたと知らせの電話が有る迄起きて待って居ます。以前はそんな事も無かったのですが何かのはずみにルールにして仕舞うのです。
ですから私はどんなに疲れて居ても休憩も出来ず途中で食事も取れません。必死で帰り着いて母に電話し母が安心して良い機嫌で寝に行った後、食事をする元気も無い儘に半ば死んだ様に寝ると言う事が続きました。
まだ此れが余りルール化しない前、一度余りに疲れてどこか途中の町のホテルに泊まろうと思いながら、ついその儘仕事場に戻ったら夜中に母から電話が有り「今まで電話を待って居た」と言われて衝撃を受けました。もしホテルに泊まって居たら朝まで待って居られた所です。

元来母と同居して仕事をする予定で居たのが、そう出来ないと決意した理由の一つは何時も追い回され声をかけられ少しも一人にして貰えないので、仕事は出来ないと分った事でした。別居する時其の事も母に告げました。「一人の時間が取れないなら同居は無理だ」と。
ですが、別居しても母は此の様にして絶対に私の所在を確認し管理しなくては気が済まない様です。

昨日は朝私が気分が悪くて寝て居るのに何度も部屋に入って来て、最後はトイレに行って居る私が見つからないので家中呼んで回って居ました。「私はトイレにも行けないの。好い加減にして、ふざけないで」と、とうとう声を限りに怒鳴りつけたのですが、あれはもうDVの男性や家庭内暴力の青少年と同様、一種の発作だったと後でつくづく思った事です。
その後、何事も無かった様に仲良く御茶を飲んで家を出たのも、何やらDVの御主人めいて居ました。(笑)

そんな事を考えながら車を運転して居て、矢張り疲れるので休み休みになり時間が遅くなったので、途中から母に電話すると「まだ着いて無いんでしょう?」と申します。「今夜は他所に泊まるから、電話はしないし、仕事場にもかけないで」と言って切りました。

実は此の様な事が重なるので毎晩母に電話するのも止めたのですが、そうすると矢張り認知症めいた症状の進行が速まって居る気配がします。母も夜一人で居るのは淋しいし私と電話で話して寝に行けたらどんなにか幸福でしょうし、目も見えなくなって来て居るのに、私の電話番号を乱れた字で書いた紙を電話の横に置いて居て其れを頼りにかけてくる思いは私も良く分かるのですが、其の一方で私の精神が崩壊するのだけは避けたいと言う思いも有ります。

暫くしたら、仕事も幾つか減りますので少しは楽になるのかと、其れに期待して居ます。此の数年矢張り母を随分犠牲にして自分の仕事をして来たと実感して居ます。後悔は有りませんけれど、其れが終わる事にも心残りは全く有りません。様々な事と別れが告げられると言う点でも春は美しい季節だと感じます。

Twitter Facebook
カツジ猫