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難しい選択。

◇今日は久しぶりに日が照って、そうなるとまた、出かけて片づける仕事と、家で片づける仕事のどっちをするべきか悩んでしまうなあ。
とりあえず、冷凍庫にいつから入っていたかわからない(ラベルの日付を見ればわかるけど恐いから見ない)サーモンを、きのことバターで焼いて朝食の一品にした。何だかミイラっぽい味がしたが、まあ食べられた。

昨日は母のところから帰りにスーパーに寄ろうかどうしようかと悩んで、ええ、買うものがなければまた出直そうと決心して行って見たら、きゅうりやバナナなど、このごろいつも品切れで買えないでいたものが、すべてちゃんとあって、いろいろそろえられて、大いに気をよくして帰って来た。

◇昨日書いた、教育大学の話だが、組合のビラが指摘していることで恐いのは、研究盗用の不正をして処分された先生の(報道もされた)盗用の事実が十分に確認されていないのに処分が行われているということだ。ものすごく問題で、ちょっと考えられない。
普通こういう処分をするには、大変な調査や審議を経るものだが、今一番心配なのは、そういうシステムがもうあまり機能していないのではないかということだ。

https://www.facebook.com/gakuchousen/

http://university.main.jp/blog8/archives/2014/09/post_583.html

組合のビラが指摘していることは、いろいろ多すぎて書いてると日が暮れそうなのだが、とりあえず学長が自分の指名で選んだ、それも外部の人が多い10人たらずの少人数の委員会で次期学長など学内の重要事項をすべて決定し、その会議の議事録を公開してほしいという要望にも応じていないという状況が、すべてを物語っているだろう。

学部(つまり四年制大学)と大学院と、二つの組織から教育大学はできているが(重なっている先生が多い)、このそれぞれの組織のトップ、学部長と研究科長も、去年からか、学長の指名になった(それまではそれぞれの組織で選挙で選んでいた)。もちろんその規則も学長が変えた。
自分の所属する組織のメンバーから選ばれたのではないなら、学部長も研究科長も、皆の意見をまとめたり学長にそれを伝えて反映させることはとてもできないだろう。もちろん二つの教授会で審議したこと、決定したことは、今は何の効力も持たないので学長はまったく縛られない。

私の感覚で考えると、これはやりやすいようで、学長や執行部もものすごくやりにくいんじゃないだろうか。現場の声が反映されないのだから、大学の方針を決めようがない。自分の意見に近い人や、大学のことを何も知らない外部の人とだけ話し合っていても、どうやって運営して行ったらいいかわからないだろう。

◇そして、こうなったらもう、下から上がって来る意見が、反感と敵意から出ているのか、おべんちゃらの迎合か、聞くべき良心的な意見かなんて、絶対に仕分けも判断もできなくなる。恐いよ、それって本当に。

現場の声が聞けないし信頼できないから、おっかなびっくり(とあえて書く)自分たちにわかると思うことだけで、いろんな案を実行するのだが、それは往々にして「世間の目に見える派手なことだけをする無駄遣い」「政府とか上にほめられるよう、上からの基準に合わせる」ことでしかなくなる。

その「世間」だって「上」だって、専門や現場のことはわかっていないので、ちゃんとした評価や責任ある忠告ができるわけではない。大学に限ったことではないが、他者の意見を聞くにしても、あくまでも足元の自分を含めた実際の構成員の欲望や信念と見比べてすり合わせて行くのでなければ、ただ振り回されて中身はからっぽになってしまう。

◇そして、現場や下だって不信感や疑心暗鬼になっているから、そうやって上から下ろされる方針が、悪意なのかただのバカなのか両方なのか、少しは取るべきいいことが混じっているかの判断ももうできない。一方的に拒絶するか、一方的にすり寄るかの道しか残っていなくて、どっちにしても危険で不毛だ。
そうやって、どんどん両者は硬直し消耗し、破滅への袋小路に追いこまれる…あ、日本国家のことを話してるんじゃありません。しかしもう、いやになるほど重なるなあ(笑)。

「しんぶん赤旗」が、よく「アベ政権は強気なようで、実は追いつめられている。強引な手法は弱さの現れだ」と書きますが、あれは負け惜しみに見えるかもしれないけど、ある意味ほんとにそうなんですよ。教育大学も安倍内閣も、反対派や構成員の意見を聞かない方向を選んだら、もうあとはどんどん非常識に強権発動して行くしか道はないんです。誰かとめてよ救ってよと当人たちが思っても、もはや誰も引きとめてくれない。

◇でも、教育大学の学長や執行部のために弁明しておくと、これはもともと政府の方針ですからね。「大学は世の中の役に(すぐ)立つ学問をしなくちゃいけない」「そのためには、ぐずぐず議論をするんじゃなくて、学長が一人でさっさと何でも決められるシステムにしなきゃならない」っていうのは。そして、それを後押しして「大学の先生は世間知らずで無能」というイメージを、センター試験のミスを中心にどばどばたれ流したマスメディアと、それを信じた社会全体の、望んだことでもあるのですからね、この現状は。
だから、その結果ぐらいは、責任もってきちんと見つめて下さいな。国民の皆さんひとりひとりが。

いやまあ、私がやけになって開き直ってどうする(笑)。

◇カツジ猫の写真をやっと現像したら、私は超古いカメラとフィルムを使っているものですから、去年撮った写真がいくつも出て来て、何だかかわいいクリスマスのバージョンも見つかりました。季節外れもいいとこですけど、ちょっとアップしちゃっていい? だってあんまり、かわいいんだもんよ(猫バカ)。

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カツジ猫