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まだまだ参院選

前にも何度かこのブログで書きましたが、私には自公政権が本気で国を守ろうとしているようには、どうしても思えないのです。
武器を買い軍備を増強させるだけで国防なんてできっこない。しろうとの私が考えても真剣に国を守ろうと思うなら、ミサイルや核兵器を買いあさる前に、まずは食料やエネルギーの自給をめざすでしょう。
日本に資源がないとテレビが言うたびに腹が立つのですが、世界でこれだけ米がとれる風土なんて、めったにない。作家の井上ひさしさんが力説しつづけていたように、米が育てられる最高に恵まれた条件を、もっともっと活用しなければいけなかったのに、政府は農業政策で、それに逆行することばかりして来た。エネルギーにしても、たとえば石炭を活用する方法を考えるなり、することはいくらでもあったのに、安易に原発に走った。

さらに、国内で調達できない資源については、できれば複数の輸入先を確保しておかなければ不安だし、そのためには世界各国と良好な関係を結び、さまざまな国際問題に対して的確な判断と介入をするだけの見識を持たなければならない。米国一辺倒でなく、独自の友好関係を網の目のように構築しておくべきだし、敵対しがちな近隣国とも、だからこそ友好関係を最大限保っておかなくてはいけない。自分の失政を糊塗するために、あえて仮想敵を作って国民に不安をあおり団結させようとする道具にだけしてるようでは話になりません。

そのためには、理系もですが文系の学問も重要で、他国の文化も学び異国の人々の環境や感情も理解し想像できる知性や感性を国民全体が養わなければなりません。何よりも、忌憚なく討論や議論を行って、あらゆる問題にとりくむことのできる精神を皆が持てるようにしなければなりません。

そういう努力を自公政権がしてきたとは私にはとても思えない。大学の予算を削り、医療や福祉関係の予算を削り、社会の足腰をとことん弱くしておいて、どうやって他国と戦う力を生み出すのか、誰が考えても無理としか思えない。

更に公務員をはじめとした、すべての事務方の体制も、ここ数年でガタガタです。最低の、きちんと公明正大な書類管理さえもうできていない。
この原因を作った大きな責任が誰にあるかは言いますまい。その精神構造を引き継いで行こうとしている政権にこれ以上国政を担当させては命取りです。引きずり下ろせないのなら、せめて力をそいでおくべきです。
彼らにモラルや信念はないと言ってもよく、力には決定的に弱い。そして、そのために私たちが持つことのできる力は、武器でなければ言論、選挙の一票しかありません。結果がどうあれ、私たちの一票は、それだけの力を確実に発揮するのです。

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カツジ猫