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「グラディエーターⅡ」見てきたよ!

二時間座って腰痛が悪化しないかとびびりながら、昨日公開の「グラディエーター」続編を見に行って来ました。
 結論から言うと、悪くなかったです。ていねいに作られていて、俳優たちの演技も金にあかせて作ったセットの数々も、エンターテインメントとして、満足の行く完成度でした。

というか、ぶっちゃけ、前作(初編「グラディエーター」)にはまりこんで泥沼の底まで行ってる私にとっては、とても理想的に「ほどよい」出来だったのです(笑)。そりゃ前作に比べたら、ものすごく派手で、前作ではCGだった大群衆も多分きっと本物の大群衆を使ってるだろうから迫力がちがうし、コロセウムの死闘も大海戦も、どれもこれもが前作以上の迫力と手のかけよう、力の入れよう、金の使いよう。見ていてすべてが壮大なショーのようで気の抜けるところがありません。

前作で剣闘士の生活とか、出来上がり方?とかをリアルに描いてくれたのが、当時はそんなのまったくなかったから新鮮で珍しく、今回はそこがないから難しかろうなあと思っていたのですが、同じ監督なだけに、そこはちゃんと外して、前作にはなかった部分を描写してくれていて、それも新鮮で楽しめました。

多分、これを見たあとで前作を見たら、最新鋭の技術を使って作られたゴージャスなフィギュアを見たあとで、素朴な職人の手作り郷土玩具を見るような、ひなびた感じがするでしょう。
 そして、その素朴でひなびた手作り玩具から伝わる、力強さと暖かさ、ほとばしる思いに圧倒され、あらためて魅了されるでしょう。

私が非常に自分勝手でわがままな観点から、この続編に満足したのはそこなんです。すごくよくできてるし魅力的だしおすすめできるけど、でも前作をまったく色褪せさせも霞ませもしない。むしろ、あらためて輝かせる。

前作だって当時はほんとに新しく、スケール大きく、ぜいたくの限りをつくした作品だったのですよ。それが四半世紀も経つとこれだけ、なつかしい昔の手仕事に見えてしまうのだから、時代の流れってすごいです。そして、それほど、ちんまりと、素朴な古い作品に見えてしまうようになっていながら、その迫力も魅力も新しさも鋭さも、まったく変わらず見る人をとらえて離さない。

とりあえずは、その点だけを。細かいことはまた書きます。とにかく続編は見に行って損はないです。華やかで、力強くて、楽しめます。よく見ると、相当大胆なこともいろいろやっていて、あきれるんですが、それもまた、続きで書きます。

私ごとに関して言えば、初編の「グラディエーター」の感想もどきの小説を八冊のシリーズにした「砂と手」の自費出版計画も進んでいて、下は、冒頭の扉の一部に載せようかと思ってるイラストの試作です。どっちがいいか、まだ決めかねてる(笑)。ご意見あったら聞かせてね。

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カツジ猫