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「水の王子」通信(13)

人物紹介、あともう少し。そらもう、やっぱりツクヨミを紹介しとかないと文句も出そうですからね。

ヨモツクニ

イザナミ
イザナギの妻。夫とともにタカマガハラから初めて地上に降り立ち、たくさんの子どもを生むが、最後に生んだ「火の王子」と呼ばれる子に殺されたとも、夫のイザナギに殺されたとも言うが、よくわからない。その後、地下の死の国ヨモツクニの女王となり、夫とタカマガハラを憎み、それにつながる世界のすべてを滅ぼすことをめざしている。

ツクヨミ
イザナミの死後の、イザナギの子どもの一人。美しい若者だが、イザナミとともにタカマガハラの敵となり、すぐれた能力の数々を用いてタカマガハラを攻略し、地上の都や村々を支配しようとし、成功することも多い。特に強い力と個性を持つ者をヨモツクニにつれこみ、自分たちの仲間として作り変え、利用しようとうかがっている。危険きわまりない人物だが、その華やかな魅力とスケールの大きい複雑な陰謀には大抵の人がひっかかって身を滅ぼす。

ネノクニ

スサノオ
アマテラスやツクヨミと同じく、イザナミの死後にイザナギが作った子どもの一人。他の二人とちがって年をとり、今では中年で妻子もいた。妻は亡くなり、娘のスセリは都を出て、オオクニヌシの妻となっている。タカマガハラにもヨモツクニにも支配されない、自分たちで作る国をめざし、ネノクニの都を築いた。さまざまな限界はあるが、誠実に力強く前向きに生きようとする精神は失っていない。

タキリ、タキツ、サヨリ
ネノクニの都で病人(精神的なものも含む)やけが人を治療している。姉妹だが、どうかすると区別がつかない。優しいし善意だが、仕事に疲れ気味だし、都とスサノオを守ることが最優先なので、ときに自分たちでもわからないまま、残酷なことをしてしまったりもする。

草原と森

ヤガミヒメ
オオクニヌシの最初の妻。彼との間に生まれた赤ん坊キノマタが激しく泣くばかりでいつまでも大きくならないので疲れ果て、村を訪れて赤ん坊を置いて去る。もともとは大勢に求婚されていた美しい気品ある王女で、オオクニヌシの妻スセリに対しても敬意と配慮を忘れない。

アメノホヒノ
 アメノオシホミミ
 アシナヅチ
 テナヅチ
 オオカムヅミ
 アマツヒコネ
 クマノクスビ
 イクツヒコネ
ヤマタノオロチの切り落とされた首をよみがえらないよう保管していた草原の男女。

オホゲツヒメ、 クエビコ
ウズメの鏡で怪物にされた草原の男女。


ナキサワメ、オオヤマツミ
森でハヤオを育てた夫婦。妻はいつも泣いており、夫はいつも眠ってばかりだが、どちらも悪い人間ではなく、平凡ながら(いやどこが)そこそこのどかに幸福に暮らしており、ハヤオのこともかわいがっている。ヒルコが森に現れたので、ハヤオが連れ去られないかと心配していた。

 

さてさて、人物紹介はこれで一応おしまいか。何かご質問やご意見などありましたらどうぞ。まだいろいろと加筆修正するかもしれませんので。

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カツジ猫