レポート要領
集中講義の授業用の連絡です。業務連絡ってやつで、受講生以外の方はすみません(笑)。
採点基準など。今後修正を加えるかもしれませんが、当面の方針です。
○最終日に全員が前に出て、レポート内容のプレゼンをする。資料は自分でコピーして下さい。1~2枚でも、なくてもかまいません。時間は7分程度でまとめて下さい。
○その後、内容と資料をメールで私に送って下さい。ここまでしないと、提出したことにならず評価ができず単位が出せません。
○レポートの課題は次の中から一つ選んで下さい。あとで変更してもかまいません。
1.「雨月物語」の全作品を読み、面白い、すぐれていると思ったものから順位をつけて、その理由を記す。
現代語訳でも、コミックでも、童話でも、映画でも、ドラマでもかまわない。
ただし、原文や論文を引用して、考察を加えた者には、加点するので、評価は高くなる。
論文の引用には必ず出典を記すこと。
2.連句を作る。36句(歌仙)形式。自分一人でも、複数の合作でもいい。とにかく前句との付合が前の前の句と切り離されている基本を守っていればそれでよい。一句の意味と前句との付合を各句ごとに例にならって記すこと。また季語を指摘し、春夏秋冬雑の句を示すこと。
ただし、月花の定座や、その他の規則を守っていれば加点するので、評価は高くなる。
また、複数で作った場合、評価は全員同一となる。
3.江戸時代以前の歌集から最低20の和歌を選び、作者と出典、現代語訳、自分の感想を記して紹介する。授業中に板書したものと重複してもかまわない。
50、100と数が増えれば加点する。また、全部の歌でなくても、論文その他を出典を明記して引用して詳しく説明していれば加点する。説明や感想の表現力がすぐれていれば加点する。
○平常授業の際の朗読、発表、板書などの評価について
レポートが不十分で不可になりそうな場合は、授業中のこれらの点を評価して加点し、可以上にすることがある。
その他の場合でも、これらの点を考慮して加点し、評価が上がることがある。
ただし、これらのことをまったくしないで、授業中に発言や発表を一度もしないでいても、最終レポートの成績がよければ、秀も優も可能である。つまりこれらの点は、加点対象となっても減点対象にはならない。
なお挙手に対する指名は適当にやっているので、ずっと指名されない人に対しては、予約とか優先とか、それなりの方法を考え中。
○「レポートを書く前に」も読んでおいて下さい。
特に、他者の引用と自分の意見は明確に区別すること。ネットでも紙媒体でも、他者の見解を引用(コピペ)したら、必ずその部分を明確に「 」でくくり、書名や論文名やアドレスを明記しておくこと。それに自分が同感だったら、その後に「自分もそう思う」と書いておけばよい。これがあいまいだと「不可」になる可能性があります。というか、ほぼ不可になります。これ以外の理由で私が不可をつけることは、めったにありません。この点だけは厳密です。不安な人は、「こんな風でいいですか」と、メールで私にレポートの下書きを送って聞いて下さい。未完でも一部分でもかまいません。
○先輩たちのレポート
この「協力者列伝」コーナーの以前の掲示板には去年の先輩たちのレポートもいくつかあります。一応の目安にしてもいいですが、別に優や秀の人のだけではないので、お手本にする必要はありません。
また「集団内の役割分担」の最後には、以前に他の講義で優(秀はそのころは、まだなかった)を取ったレポートを二つ紹介していますが、これは卒論級の力作で、ありがたいけど、たった2単位の授業にここまでのものを書いていただくと恐れ多くて気がとがめます。教師の言うこっちゃないですが、他の授業もあることだし、ここまで書かなくてもいいですよ、とぜいたくすぎるお願いをしておきます。もちろん書いてもいいですよ。