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国文学史関係(6)

(前回のレポートで、皆さんに考えてもらった、「悪の条件」を列挙しておきます。
今回何だか「目つきが悪い」が多いのですが、これは今のトレンドなのかな(笑)。
あとで、もう少し見やすく書き直します。なお、私の「食事の前には読めない本」の中の「悪の造型」も参考までにごらん下さい。)

皆さんがイメージする「悪」とは

●人の道理に外れたことをする、自分勝手、不潔、口が上手い、なにか辛いことやきついことを抱えている

 

●暗いイメージ

辛い過去がある

性格悪い

 

●①強い(体力的にも精神的にも)

②意図的に他者に嫌なことをする

③過去にマイナスなことを抱えている

④きつめの顔つき

 

●・自分の利益、目的のために人を傷つける

・恨みや怒りなど負の感情に呑まれている

・主人公と反対の立場にいる

 

●①道理に反する ②誰かが嫌がることをする ③正義(きっと主人公にあたる人物)が許さないこと ④自分勝手な思想を持っている(世界征服とか?) ⑤一般的には普通とされていないポリシーを持っている ⑥外見は暗い色をまとっている ⑦何か暗い過去がある(悪になった過程、原因がある的な)

 

●私が考えた「悪」の条件は、無差別に人を殺したり暴力を振るったりする、人を騙す、人を信じることができない、人の気持ちを考えず自分勝手な言動をとる、計算高い、なぜか人を惹きつける力がある、飴と鞭の使い分けが上手い、表情が怖い(目、笑い方)、顔がよく見えない、黒っぽい服装をしている、などたくさんある。私が考えた「悪」とは2種類あり、1つは気性が荒く暴力的で誰が見ても「悪」だと言える人、もう1つは表面的には「善」のように見えるが、裏表があり心の中は「悪」で染まっている人である。しかし、善と悪は表裏一体であり、状況や時代、捉える人によって、善とされるものと悪とされるものは変わり得るので、それぐらい人は揺らぎやすく不安定なものなのだと感じた。

 

●いい人ぶっている

都合のいいことばかり言う

先々に起こることを見据える力がある

倫理観や常識が実は歪んでいる

自分の為に都合がいい

 

●1.黒い,暗い

2.意地悪

3.厄介,しつこい

4.怖い

5.突然現れる

 

●・主人公と対立する

・他人を貶めようとする

・自己中心的

・八方美人(外面がいい)

・裏切る、騙す

・相手の弱みにつけ込む

・暴力的で気に入らないことに対してすぐ怒る

・お金遣いが荒い

・無差別で人に害を与える

 

●悪の条件について、私は意外に口がうまいとか、何か魅力があり好かれる、というようなのものを挙げさていただきました。もちろん戦隊ものに出てくる悪者が一番に思い浮かんだのですが、そのようなどこかしょうがない…となる点があるからこそ悪さが際立つというような気もします。

 

●悪の定義もやはり時代によって異なるのではないかと考えます。それが一番反映されていると自分が身近に感じるのは、スクエアエニックス発売のドラゴンクエストです。俗物的で、文学史には的さないかと思いましたが、別の世界線のシリーズが複数あり、必ず最上級の悪の魔王が存在するため、その魔王の様相から悪の定義の変化が見られると思います。

はじめは世界征服を企む魔物の王として現れるのですが、最近のシリーズでは、「現在の世界のあり方は間違っていて、強制的にも人を滅ぼすべきだ」という考えに移ります。ちょうど、人の正義は時にぶつかるものだという視点で戦時中の時代を分析するような考えが広まった時期だとおもいます。

 

●裏表がある、二重人格

優しい顔をしている

犯罪をする

陰でうごく(ドラマでいう黒幕) 

誰かの迷惑になっている

 

●悪人の条件で私は「主人公の敵」「犯罪をする」「裏切る」「騙す」「目つきが悪い」などを挙げましたが、他の人の条件も聞くと確かにそう言う面もあるなと納得しました。今流行っている「鬼滅の刃」は、悪とされる鬼の鬼になった背景にも焦点を当てていて、悪であるが同時に悪の被害者でもあったことが分かります。この「悪」という条件に完全に当てはまってはいないという新しい点がヒットの一つの理由にあるのかもしれないと感じました。

 

●悪がいかなるものかと言うのは、それこそ時代によって変わってくるように思いました。個人的には私は、悪と言うものは本来存在しないものであり、ただ自分自身が「なんとなく気にくわない」ものであれば、それが悪だと思っています。気にくわないの原因が、その人の言動が自分の価値観に合わなかったり、犯罪行為への嫌悪感だったりするだけなのではないでしょうか。一方にとってはそれが悪だとしても、他方ではそれが悪ではないかもしれません。

 

●窃盗 殺人 横領 無免許運転

いじめ 嘘つき 騙し

 

●・法律を守らない人

・浮気

・人殺し

・多重人格

(外見について)

・全身黒の服を装っている人

・高身長でがたいがいい人

 

●・罪のない人々を一方的に攻撃する。

・自分に利益さえあれば、他はどうでもいいと考える。

・命を大切にしない

・ルールや常識を守らない

 

●内面

人に迷惑をかける。

自分勝手である。

人をあざむく、裏切る。

暴力をふるう。

法律をやぶる。

外見

目つきが悪い

 

●私が悪役を作るならで、イメージした悪役は罪人、魔女、怪盗、巨人、差別的な人、見た目も性格も醜い人、めちゃくちゃ頭がいい人、薬物中毒・アルコール中毒である、です。多くの人が目付きの悪い人と言っているのが驚きました。

 

●悪の条件・・・人に迷惑をかける、きまりを破ろうとする、自己中心的、人を傷つける、人に責任を押し付ける、人を見下している、悪いことをするのにためらいがない、何かとコンプレックスを持っていてその乗り越え方を間違えている、基本的に成敗される側

と考えました。

見た目は、とても良い人に見えることが、条件というか、特徴だと思いました。(化けの皮が剥がれると信じ難いほどひどい人になる展開が多い。)

 

●私は、「何の罪もない人に危害を与える」「思い通りにならないと気が済まない」「他者を洗脳する」の3つを考えた。しかし、「裏切る」「騙す」などと簡単な悪い事も確かにそうだなと思った。

●・物語における主人公と敵対している。

・登場人物の多くから恐れられている。

・傷つけることを怖れていない、むしろ楽しんでいる場合の方が多い。

・主人公の次くらいには挙げられるほど、魅力的なキャラクターである。

●悪の条件について、私が考えるものは

①考えが主人公と異なっており、対立している。

②こだわりを持っている。

③人をひきつける魅力を持っている。

である。

 私が悪役としてイメージするものは、バットマンシリーズの「ジョーカー」である。彼は快楽のために人を殺す。それも相手の恐怖しているのをよく味わうために、ナイフで殺すというこだわりを持っている。しかし、彼の巧みな話術や飄々とした態度は、引き込まれるものがあるし、何をしでかすのかとハラハラさせられる。映画「JOKER」では彼が「ジョーカー」となるまでが描かれているのだが、社会の少数である立場から見た世界や、彼の苦労の多い人生に焦点が当てられ、これを見た際には、「悪」とは一体何なのかと考えさせられた。

 

※もし、送ったのに載っていない人がいたら、すみませんがお知らせ下さい。

「ヴェニスの商人」シャイロックの名セリフ

おまけで、シャイロックのせりふを紹介しておきます。こちらのサイトから引用しています。

こちらは映画の予告編。DVDで見られます。

シャイロック  おれはユダヤ人だ。ユダヤ人には目がないかよ、ユダヤ人には手がないかよ、五臓六腑、四肢五体がないかよ、感覚、感情、情熱、それもないかよ。キリスト教徒とおなじものを食ってるんだよ、おなじ武器で負傷もすれば、おなじ病気にもかかってる。おなじ治療を受けて、治しているじゃないか、おなじ冬の寒さや、夏の暑さを感じないとでもいうのかい? ユダヤ人は針で刺されても血が出ないとでも? くすぐられても笑わないとでも? 毒を飲まされても死なないとでも? で、あんたらにひどい目に遭わされても、復讐しちゃいけないとでもいうのかい?

Shylock  I am a Jew. Hath not a Jew eyes? Hath not a Jew hands, organs, dimensions, senses, affections, passiona? Fed with the same food, hurt with the same weapons, subject to the same diseases, healed by the same means, warmed and cooled by the same winter and summer sa a Christion is? ――If  you prick us do we not bleed? If you tickle us do we not laugh? If you poison us do we not die? And if you wrong us shall we not revenge? (3.1.)

 

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