1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 協力者列伝
  4. 発表資料(9)

発表資料(9)

※連句を作る方へ。各句の署名はペンネームでお願いします。

うに、ふく、しらうおさん

 

君想う 残る軌跡の 残雪や 中村

1.春 残雪に残っている君の軌跡(足跡)をみて、物思いに沈んでいる

 

不安混じりの 新たな生活   松岡

1.雑 四月の新生活に不安をおぼえている

 

2.春から別々の場所での生活になることをお互い不安に思っている

 

 

通学路 てんとう虫を 肩に乗せ 中村

1.春 てんとう虫が肩に乗って変わらない毎日に幸せが訪れることを予感させる。

 

2.どきどきの生活が始まったが、てんとう虫がとまったことで新たな生活もいい方向に転びそうと言う期待。

 

 

胸いっぱいに 膨らむ希望 河野

1.雑    始まったばかりの学校に行く途中で今日は何があるのかと楽しみにしている。

 

2.新学期学校へいく子供達は期待に胸を膨らませている。1人の肩にはてんとう虫がとまり、子供たちの未来の明るさをあらわしている

 

 

コロナから 朧月の如と 募る不安 中村

1.春 大流行したコロナで将来に不安を抱いた気持ちを朧月の霞と重ね合わせている。

 

2.これからという時に限って邪魔が入ってしまう世の中のむず痒さ。

 

 

部屋に一人で うずくまる日々 河野

1.雑    不安でいっぱいの心情で毎日部屋で同じことばかりを繰り返した今年の自分の様子を詠んだ。

 

2.自粛期間で人に会うこともできず、部屋で1人不安を抱えている

 

 

色づく葉 ぼうと眺める 秋の日よ 松岡

1.秋 だんだんと色付いていく木々の様子を1人ぼーっと眺めている様子

 

2.何もすることなく家の中から外の様子をぼーっと眺めている

 

 

どこか寂しげな 君の横顔 河野

1.雑    僕は君の何故か寂しそうに感じる横顔を眺めている。

 

2.2人で紅葉を眺めているが、君の横顔はどこか寂しそうである。なぜか孤独を感じる

 

 

帰り道 背中を押すは 鈴虫の音 中村

1.秋 草むらから聞こえる鈴虫の音が元気を与えてくれることを詠んだ。

 

2.寂しそうな君をただ見ているだけでなく励まそうと僕を奮起させてくれた鈴虫の音。

 

 

秘めた想いを 君に伝える 松岡

1.雑 胸の奥に抱えた想いを告白する

 

  1. 鈴虫の音に後押しされ、帰り道に君に告白した過去を振り返っている

 

 

花が散る 並木道には 咲く笑顔 河野

1.春    桜の散っている並木道の中には笑う君の笑顔がある。

 

2  並木道で僕が胸に秘めていた想いを君に告白したあとには君の笑顔がそこにあった

 

 

一年一年 刻まるる皺 中村

1.雑 当たり前に歳を重ねるたびにシワは増えるものであることを感じている様子

 

2.並木道で笑顔であった君と一緒になり仲良く過ごしていることを想起させ、長年共にしている

 

 

変わらない 隣にあなた 春の日に 松岡

1.春 今年も同じ人と春を迎えることができた様子

 

2.今年の春もまた一つ年を重ねた相手が無事に隣でいてくれたことの幸せ

 

 

食卓囲む 幸せだなぁ 河野

1.雑    食卓を囲んでごはんが食べられることは幸せだと感じている。

 

  1. 春の日にあなたと食卓を囲む、いつもと変わらない日常に幸せを感じている

 

 

パリポリと ASMR  沢庵で 中村

1.雑 ASMRを流行りに乗っかってやろうとしている好奇心旺盛な句

 

2.食卓に並んだたくあんを見てASMRにうってつけのものはこれだ!と見つけた様子

 

 

稼ぎたいなぁ YouTuber で 松岡

1.雑 YouTubeの広告収入を得ようとしている句

 

  1. YouTuberは皆、流行りに乗っかりASMRばかりだ。その流れに自らも乗っかろうとしている

 

 

変わらずに 此処にある花と この心 河野

1.春    いつまでも変わらず同じ季節に花が咲くように私自身にもいつまでも変わらない心がある。

 

2.ユーチューバーになってやろうという強い心

 

 

心を決めて 書の道行かむ 松岡

1.雑 恩師の背中を見て書を学ぶと心に決めた日

 

 

大丈夫 旅に出る朝 僕は言う 中村

1.雑 新天地に向けての期待と不安の感情を表している様子

 

2.書道を学ぶために一人で新しい地に向かう中等書道科のイメージ

 

 

握りしめるは 母の味かな 松岡

1.雑 不安でたまらない、母から貰ったお弁当を握りしめている様子

 

  1. 実家を離れる日、不安でたまらず母の弁当を握りしめ、大丈夫と言い聞かせた

 

 

肉じゃがを 食べ懐かしむ 故郷を 河野

1.雑    自分が作った肉じゃがと実家の母の味を比べ、母の味を懐かしんでいる。

 

2  お弁当の肉じゃがを食べて母の味と遠ざかっていく故郷を焼き付けている様子

 

 

汽笛の音を 惜しみながら 中村

1.雑 船のボーッと言う音を聞き、なんとも言えない気持ちを詠んだ句

 

2.お袋の味思い出させる肉じゃがを帰りの船で食べている時に汽笛の音がなり、帰りたくないと想う気持ち

 

 

今も同じ 五時を知らせる 鐘の音 松岡

1.雑 帰省したときに久しぶりに聞いた五時を知らせる鐘は今も昔も変わらない

 

2.耳に残る故郷の音は思い出がたくさん詰まっている

 

 

せっせと帰る 子供の群れよ 河野

1.雑    ランドセルを背負って帰っていくどもの様子。

 

  1. 実家に帰り、五時の鐘と共に家に帰る小学生を見て子供の頃を思い返している

 

 

ぐるぐるり スイミーおもわす 影ぼうし 中村

1.雑 ぐるぐる回っている魚の群れの影が小学校一年生の時習ったスイミーみたいだなあと懐かしむ様子

 

2.集団で一斉に帰る子供達の影がスイミーのようだ

 

 

その目になるは 六年生か 松岡

1.雑 スイミーのようにその群れを引っ張るのは1番年上の6年生である

 

2.六年生が引っ張る子供達の群れからスイミーをおもいかえしている

 

 

涙ため 別れを告げる 寒い朝 河野

1.雑    とある日の寒い朝に涙ぐみながら誰かに別れを告げている様子

 

2.いつも下級生を引っ張ってくれた六年生を送り出す、また六年生は友との別れを惜しんでいる

 

 

ふと耳すませ かいつぶり鳴く 中村

1.冬 かいつぶりの騒がしい鳴き声に耳を寄せている情景

 

2.別れを告げた悲しさに寒さが追い討ちをかけている時に聞こえるのはわたしの気持ちと反対な前向きな鳴き声である

 

 

満月や 今でも残る 友の声 松岡

1.雑 満月の日に聞いた友の声は今も耳に残っており、ふいに思い出し、満月が来るたびにふと思い出す様子

 

2.別れの時を思い出し蘇るのは、あの日の友の声とうるさいくらいのかいつぶりの鳴き声である

 

 

我が心中は 欠けた月かな 河野

1.秋   ぽっかりと隙間が空いてしまった心と欠けている月を重ね合わせている。

 

2.別れに心がぽっかりと穴が空いたようだ。共に過ごした仲間に会いたい気持ちを表している

 

艶やかな 1.5合の 独り占め 中村

1.雑 新米をバクバクと箸が止まらずに食べている様子

 

2.ぽっかりと空いた気持ちを埋めるかのようにごはんを一人でたくさん食べている

 

 

実家の母の ありがたさかな 松岡

1.雑 実家の母を思う気持ち

 

2.実家から届いた新米を独り占めしている様子

 

 

こたつには 丸まり寝転ぶ 我が姿 河野

1.雑    自分がこたつに寝転んでいる様子。

 

2.実家に帰ると母がいろいろともてなしてくれて、ダラダラと過ごしてしまう日常の情景

 

 

眼前の猫 将来の像 中村

1.雑 目の前の猫はまるで将来の自分のようだと感じている

 

2.外を歩いていると見かけた猫はぽっちゃりしており.わたしの普段のゴロゴロはその猫のようになってしまうことに気づいてしまった

 

ダイエット 必死に走る 花を背に 河野

1.雑    ダイエットするために桜の花を背にしてランニングをしている

 

2.目の前の猫を見て自分の体型を気になり、夏に向けて桜の咲いている頃から走っている様子

 

 

思わず見返る あのタンポポに 中村

1.道端で咲いているタンポポに何だか惹かれてしまう心情。

 

2.あのタンポポのような君にダイエットに成功して振り返ってほしいという切実な,前向きな気持ち

Twitter Facebook
カツジ猫