蛇の顔(2)
こちらの続きです。
最新の「ジャングル・ブック」、DVDで見ました。動物たちのCGが思ったよりよくできていて、楽しめました。筋書きもそれとなく、昔のアニメに沿ってるのですね。そしてカアは女性になっても、やっぱり役柄は似たようなもんで、あの魅力ある立ち位置は皆無でしたよ。
黒豹のバギイラも、狼のリーダーアケイラも、映像としては楽しめるけど、原作の設定は、あの百倍もカッコいいんだよねえ。まあ、映画としてまとめるなら、ああするしかないんだろうけど。
それにしても、カアもだけど、象たちやオオカミたちや猿の群れの設定と、政治的?色彩の描き分けは、今思うと原作は天才的だよね。対人間観とか、共同体のあり方とか。作者キプリングはやっぱりすごいよ。まあ、「ウォーターシップダウンのうさぎたち」にも共通する保守性はあるし、映画「マイ・ボーイ・ジャック」なんか見ると(「セックス・アンド・ザ・シティ」のサマンサが、地味な母親役をみごとに演じてた)、それを地で行く保守的おじさんだったのもうかがえるけど、きっと、だからこそなのだろうけど、やっぱり、本当に、うまいと思う。