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断捨離新世紀(19)ぼくの、しゃしんの、つかいかた(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

にたような、しゃしんばっかで、ごめん。
よくみると、びみょうに、ちがうんだよ。

ぼくの、かいぬしは、むかしはりっぱなかめらで、しゃしんをとっていました。
 だけど、そのうち、「すまほ」でしゃしんをとりはじめて、
しゃしんも、ぱそこんにほぞんするようになりました。

だもんだから、かみのしゃしんは、いまは、ほとんどふえません。
でも、むかしとったのは、いっぱいあって、
「そのうち、せいりして、しょぶんしないと」と、
かいぬしは、いつも、いっています。

このあいだから、だいぶ、むかしのしゃしんは、すてたみたいです。
おもに、いまのこっているのは、むかしいた、いなかのいえと、
なくなった、かぞくと、ねこたちのしゃしんです。
 とくに、ぼくのがおおいそうで、
「これはもう、ぜったいに、へらさないと」と、いつもいっていました。

このまえ、とうとう、けっしんして、ぼくのしゃしんを、まとめてたけど、
とちゅうで「まてよ」といいだしました。

なにをかんがえているのかとおもったら、
「おまえには、ながいきをしてほしいけど、
わたしも、おまえをのこして、しにたくはないから、
ねがわくば、おまえがしんでも、いきていたい。
 そのときは、まあ、わたしも、よぼよぼになって、
ぶろぐとか、つづけられるかどうかわからないが、
もしも、つづけていたとしたらだね、
おまえのあとに、ねこをかうつもりはないから、
ぶろぐに、ねこのきじが、なくなってしまう」

「そうすると、おまえのたましいに、あのよから、きてもらって、
きんきょうをかいてもらうしかないわけだが、
からだはもうないのだから、あたらしいしゃしんはとれない。
 だとすると、いまあるしゃしんをつかうしかないから、
わたしが、しぬまで、おまえのきじをかくたびに、つかうなら、
いくらしゃしんがあっても、たりないってことにならんかね。
 だとしたら、このしゃしんは、すてられないなあ」

といって、なんだか、うきうきしながら、
ぼくのしゃしんを、またぜんぶ、はこにいれました。

つまり、ぼくは、かいぬしよりはやくしんでも、
ときどき、ぶろぐにとうじょうして、おしゃべりをすることになるんだろうな。
 でも、しゃしんはそうとうたくさんあるから、
つかいつくすまでは、かいぬしだって、げんきでいられるかどうかわからないぞ。

かいぬしは、こんなそうだいなけいかくをたてて、まんぞくしたのか、
「よし、あんしんして、おたがいに、ながいきするか」と、
はぶらしで、ぼくのあたまをなでました。

こんやは、ひさしぶりに、すこし、おさしみをわけてくれました。
 いいぞいいぞ。

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カツジ猫