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「メリー・ポピンズ」と凧

確定申告も無事に終わって、また片づけにはげんでいます。
庭では、黄水仙がみごとに咲き乱れ、アザレアもピンクのつぼみをつけました。
刈り込んだ山椒の木にも緑の若芽がいっぱい出て来ています。

先日美容院に行ったら美容師さんが、「公平に見ようと思って安倍首相を見ていたが、もう何もかもだめで、何もしないですね」と言っていました。「しかし代わりにやる人がいないし」と言うのも、何だか本当に、「いてくれたらいいのに」という感じでした。
「そりゃ、あれだけぐちゃぐちゃにこわしまくったら、誰も引き継ぎたくないよねえ」と言ったついでに、緊急事態条項がヤバい話をして来ました。

ところで去年もその前も同じことを言ってたのじゃないかと思うけど、この時期になると悩ましいのが、もう亡くなった黒猫三兄妹の一匹アニャンの命日が近いのですが、もう一匹のナッツウは家出して行方不明だからともかく、あと一匹のバギイも、毎回命日のたびに飾る写真が困るのよねえ。大人になってからはまだ男の子二匹はでかくなったけど、子猫の時は皆そっくりで、その時期の写真しかなく、誰がどれだかさっぱりわからん。一匹のや二匹のが数枚あるけど、誰が誰だか。
しょうがないから、あまりよく撮れてもいない三匹そろったのを飾ってますが、ほんとは一匹ずつ飾ってやりたいよねえ。もう無理だけど。
せめて供養をかねて、ここ数日、誰のかわからない写真を紹介しておくことにします。

「メリー・ポピンズ・リターンズ」の字幕版を見損ね、吹替版も今日が最終日なので、大画面で見たいと思って、22時台の最終上映に行って来ました。前作は煙突掃除の歌と2ペンスの歌が大好きで、それを上回ることは期待してなかったのですが、画面も音楽も展開も思った以上によくできていて、楽しめました。
特に私はエミリー・ブラントが好きなんだよねえ。ジュリー・アンドリュースより彼女の方がはまってる気がした。原作の童話よりきれいすぎる点じゃ同じというか、更にきれいすぎるんだけど、それでもすごくメリー・ポピンズに見えた。

特に嬉しかったのは、前作でそこだけはいやだった、お母さんが婦人参政権運動してるのを家庭や育児放棄してるみたいに笑い者にして描いてて、最後に一家が幸福になるときに、お母さんが、デモに行くときにつけてたタスキを、「これがいいわ」と言って、家族と上げる凧のしっぽにつけるのが、社会的な活動はやめて家庭に生きることにした象徴のようにしていて、だからラストも見てて全然幸せな気分になれなかったのだけど、今回、最初に(最後までも)大きな役割を果たして、一家をよみがえらせる、その古ぼけた昔の凧に、くっついているしっぽが明らかに三色か二色か、あの婦人参政権運動のタスキのまんまで、目に焼きついていたから、何だかすごく感動した(笑)。

何だか、お母さんのその運動が、今回のメリー・ポピンズの登場を導き出す力となっているように描かれてる気がして、現代のスタッフが、前作の描写のつぐないをそこにこめてるような気がして、泣けたよ。

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カツジ猫