「女の防波堤」。
◇今朝は早くから大工さんたちが来て、家のリフォーム工事。田舎の二軒の家も含めた大改造・大断捨離計画の起点となる、居間の改装が始まりました。
私はだいたい、こうやって、途方もない、先の見えない改造計画を、どこかまず一部屋を基地とすることから始めるのよね。十年ほど前、廃屋と化しかけた田舎の家を改造するのも、昔お手伝いさんの部屋だった玄関わきの階段下の小部屋を、思いきりきれいな安住の地にすることからスタートさせたのを思い出しています。その後泊まった学生たちが「アンの部屋みたい」と喜んでいた部屋です。窓からは、夜になったら点く、庭の高い常夜灯に照らされて青白く浮かび上がる木々と庭石が夢のように見えました。
台風はまだいろいろと被害を出しそうな模様ですが、こちらはそろそろ陽が射して来ました。
それでもすっかり涼しくなって、というよりはうすら寒く、大工さんたちに出すジュースをちゃんと冷蔵庫で冷やしていたのに、あわててポットにお湯を入れてお茶を用意することになりました。
カタログハウスで買ったこのポットは、保温力が抜群で重宝しますが、ロックの外し方や注ぎ方が、ちょっとややこしく、秋になるたびに忘れてしまっていて、少し手こずります。
それでも何とか思い出し、大工さんたちに「ややこしいのよー」と念を押して注ぎ方を説明したら、「横に貼ってあるラベルに書いてある通りやね」と笑われました。「いや、それがねえ、これを見てもわかりにくいのよ。火傷したらいけないから、困ったらすぐ言ってね」と、弁解しましたが考えてみると、前に別の大工さんたちに出したときは私は説明するのも忘れていて、それでも平気でちゃんと使っておられて私が「ひえええー」と驚くと「横に書いてあったもん」と言われたっけ。私がヘマなだけかもしれないけど、でも絶対に、あの取説わかりにくいのよ。そこはさすがに道具を扱うプロなんだろうって思いたい、私の名誉のためにも。
◇昨日は九条の会の定例会でした。11月の講演会の話とか、来年4月の結成10年の行事のこととか、沖縄の知事選のこととか慰安婦問題とか、事務局体制の今後とか、さまざまな話が出ました。
それはまた書きますが、慰安婦問題のときに、戦後、アメリカの進駐軍が一般婦女子をレイプしないために政府が日本人女性を募って売春施設を用意したという事実があるという話になったとき、一人が「あれは映画にもなっていて、『女の防波堤』という題名だった。自分は中学生だったけど(終戦のときは2歳だった人)中身をよく知らないで見に行って、びっくりした」と話したので、「よく入れましたね」「そのころは、あまり入場者のチェックとかしなかったからね」「それが大人の世界にめざめるきっかけになったとか」「しかし何ちゅう題名だ」「でも見てびっくりしたでしょう」「びっくりしました」とか、さまざまに盛り上がったのですが、さっきネットで検索したら、こんなご時世だからか、そこそこ話題になってるようですね、この映画も。
http://movie.walkerplus.com/mv25394/
http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E5%A5%B3%E3%81%AE%E9%98%B2%E6%B3%A2%E5%A0%A4/138094/
キャストを見たら、万里昌代(ばんりまさよ)とかなつかしい。私が子どものころ、グラマー女優として活躍していた人ですよねえ?