「断捨離潜水艦」発売!
今日は何だか話題が多そう。
昨日の朝、眼科に行って目を見てもらった。アレルギー性の何ちゃらとかで目薬をもらって来た。日に四回もささなくてはならないから絶対に忘れそう。でもおかげで、かゆみはだいぶなくなった。
「断捨離潜水艦」を電子書籍で出版しました。450円でお読みになれます。以前にフェイスブックでコメントいただいた、アシナガグモに関する昔の話や、母の葬儀とその後のことなど、ちょっと重たい話もあります。そこは潜水艦ですから(笑)。
例によって、表紙がとても素敵です。夏向きでちょうどいいよね、とデザイン担当の人と話しています。どうぞながめて涼んで下さい。
私は勘違いをしていて、ゆめタウンの魚屋さんは九月から新装開店するだけのことで、お店はちゃんと続いていた。今日はもう売り切れてたけど、猫のカツジが好きなフクの刺し身もあったんだろうになあ。代わりにアマエビを買ってきて、わけてやったら一応食べた。でも、ものすごくおいしいブリの刺し身には見向きもしなかったので、私がひとり占めした。のみこんだ後、舌に残るかすかな甘さまで、もう最高だった。
そう言えば、昨日来たお客さんと食べた、取り寄せのピザが相当おいしかったなあ。一人分のSサイズもあるようだから、また注文してみようかな。
上の家で飼っているおばあさん猫のグレイスに20歳の長寿表彰のお知らせが市から来ました。去年の暮に脱走して行方不明になってしまった白黒猫のマキにも同じお知らせが来ました。今年はコロナで表彰式は中止だけど、賞状は出すので希望者はかかりつけの獣医さんに申し出るようにとのこと。電話して、グレイスの分を注文し、「マキちゃんはもう帰って来ないですかねえ」と聞かれたので、「多分もう死んでるよね」と言ったのですが、よく考えるとわからないし、「やっぱりもらっておこうか」と言って、彼女の分も賞状をいただくことにしました。十八歳の時の賞状と同じように、額に入れて、住んでいた部屋にかけておこうと思います。
そういうことに比べれば、私にとってはゴミ記事ですが、首相が辞めるそうです。遅きに失したという以外、何の感想もありませんが(言えば怒涛の悪口になって、こちらの品性が疑われるし、あんな者のためにそこまで自分を下げたくはない)、たまたま車で聞いていた夕方のワイドショーの皆の発言を聞いて、テレビ報道はここまで腐りはてていたのかと愕然としました。
これまた言い出せばきりがないから、ひとつだけ言っておくと、アナウンサーもコメンテーターも、首相に何で敬語を使いまくってるの。最近じゃ天皇に対してでもあそこまで敬語乱発しないんじゃないか。他の大臣や閣僚には使ってないから、あの首相にだけ特別扱いだよね。気持ちが悪くて背筋の毛が逆立ちました。
少し前に、いい年をしたタレントやアスリートが「おとーさん」「おかーさん」と家族を呼ぶみっともなさの話をしたけど、れっきとした知識人の報道関係者が首相にだけべたべた敬語を使う異常さに比べりゃ、かわいいもんだわ、もうよっぽど。
いやーここまで首相をよいしょし、事実をねじまげ、現政権のおみこしかつぎまくるワイドショーを日に日にじゃかすか垂れ流して国民を洗脳してたとしたら、よくもまあ、この状態であれだけ支持率落ちたよなあ。逆に感心しています。そう言えば、あれだけ執拗にあらゆる手段を使ってやろうとした改憲も、結局やれなかったのね。ビラまいて集会して票読みして電話かけてツイートして署名して、私たちが抵抗して抵抗して抵抗し続けた持久戦が、とうとう一段落したのね。まだまだ油断はできないが、あたり一面焼け野原になった荒廃した日本という、あの首相とその支援者にこわされまくった世界の上で、まずはそのことをかみしめたい。
今日、グレイス猫の世話をしたついでにベッドにころがって、「ジャングルブック」の新しい文庫本を読んでいたら、池田宣政氏の児童文学「ジャングルブック」も読みたくなり、ぼろぼろの子ども時代の本を持ち出して読みふけった。いやもう、すごい名作だ。原作をふくらませ、めりはりつけ、血肉を通わせ、時にミステリ、時に軍記物みたいな最高の読み物にしてくれている。
デッカン高原の赤犬とオオカミたちの戦闘なんて、すさまじく、すばらしく、血わき肉躍るなんてものじゃない。老オオカミのアケイラも現リーダーのフェイオも、そして戦闘に参加する雌狼や子狼たちもすばらしい。犠牲になった仲間を悼みながら、勝利した傷だらけのオオカミたちが川辺の密林に立ちつくす姿に、なぜか今の気分が重なる。
なんか、そのけなげな子狼たちを見ていると、前にうちにいた(今は新しいご家族のもとで幸せを満喫している)子猫のじゅんぺいを思い出した。彼がオオカミなら、おかあさんに連れられて戦いに行って、同い年の子狼が多く死んでも、ちゃんと生き残るだろうなあと思う。
そう言えば、昨日うちに来た若い人とピザを食べながら、じゅんぺいの話をして、「いい男にありがちな、ちょっと冷たいところもあって、勇敢だけどバカじゃなくて、いろいろ完璧で、弱さや弱点がなくて、完璧すぎて面白くない」とか、その魅力を説明しまくっていたら、彼が「SMAPで言うとキムタクですね」と言うので、私はそのあまりの的確な比喩に、まるでかゆいところに手がとどいて、しっかりかきむしってもらったような快感に思わず叫び声を上げて、「そうよ、それでやっとわかった、あいつはキムタクなんだ、そのものだ」とくり返した。
いやー、なんか長年の懸案事項が片づいたように、すっきりした。ゆうべよく眠れたのは、そのせいだったかしらん。
ほらよ、キムタク。