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「粗悪」は最低

熱はすっかり下がったが、腰の痛さはあいかわらず。それがなぜか動いたり歩いたりしていたら普通に治るので、どこかの蝶番がどうかなっているのかもしれない。まあさしあたり不便はないので、せいぜい動き回っている。連休ももう折り返しとかで、予定の仕事の何をあきらめ何を残すかを、そろそろ選択しなくてはならない。あせるよう。

とにかく洋服だけでもかたづけようと、クローゼットの衣装缶に冬物の下着や予備のタオル類や、夏用のパンツとTシャツをしゃにむに押し込む。ここは、綿製品だけにして、防虫剤は入れなくても心配ないようにするのが眼目。
 しかしながら、そうしていると、予想以上に夏物のTシャツの数がはんぱなく、もしかしたら連日着替えても余るのではないかという多さで、目まいがして来た。人に上げようにも着古したのが多くて、捨てるのはまだ早すぎる。どうしよう。どうかしないと。

廊下の両側のクロゼットの衣装缶には、この反対に防虫剤が必要な冬物をつめこむことにする。なるべく母家の押し入れの中身は減らして、こちらだけで年間のローテができることを目指そうと思うのだが、車に山ほど積んだままの冬物のクリーニングが戻って来たらどうなるかな。まあ何とか収めてみて、だめなら人に差し上げる物を選ぶしかない。
 この作業が今夜中に終わればいいが、夕食後に怠けて寝てしまったら、今夜はベッドの上の未整理の衣服の山と抱き合って添い寝するしかないな。猫のカツジが生きていたら、さぞかし喜んだことだろう。

冷蔵庫の期限切れ直前の食材も、せいぜいがんばって片づけた。捨てるしかないと覚悟していた、青カビ黒カビのいっぱい生えた小餅も、表面を包丁で削り上げたら、中身は無事でちゃんときなこ餅にして食べられた。そもそも小餅など買ったのは、きなこが余ってしまったからで、なかなか減りそうにもないから、パソコンでレシピを検索してやったら、トーストにしたりほうれん草とあえたりしたりするのは私でもやれそうなので、それで処理してやろうかと思う。

庭のユキヤナギが恐ろしい勢いではびこっていて、花が咲いたらすごいことになりそうだ。そして、猫のキャラメルミルクが登るのにと植えたキナモチの木が二十年ばかりの間に大木になって、去年の暮れに業者の方に刈り込んでもらったのが、どうなるのかと心配だったが、若芽がちゃんと出て、残った枝がみずみずしい若葉をつけているのが超うれしい。今朝は奇妙な鋭い鳴き声がするから、見上げたらこの前見かけたカチガラスがまたとまっていて、しかも今度は庭だった。枝が少ないから無理だろうけど、巣でも作ってくれないかなあ。

昨日のプロ野球のホークスと楽天の試合で、故意に死球を受けたのではないかと見えた楽天の選手が「肘出し野郎」とあだ名されてYahooのニュースでたたかれてた。中にはそれも技術のひとつとか、よくやってた選手も昔はいたとか、弁護する意見もあったが少数だった。
 批判の中に「やるならもうちょっと、うまくやれ」というコメントがあり、それを見て始めて、私が昨日、この選手とチームとにあれほど不快になった理由がわかった(笑)。私はたとえば学生が、レポートで不正なコピペなどして来るのは、もちろんアホがとは思うが、そう真剣に腹は立たない。烈火のごとく激怒するのは、すぐばれる下手なコピペをしてきた時だ。なめとんのかと思うし、悪事やインチキをするなら、それなりに心をこめろ、手抜きをするな、完全犯罪めざして全力をつくせと、ほとんど憎悪に近い軽蔑を抱く。

昨日の死球もそれと同じで、相手投手もそれ見て苦笑し、NHKのスタジオでは解説者が即座に「今のはちょっと」と指摘したほど、みえみえの雑な当たり方で、もともとそんなインチキが上手でも得意でもそのずるさも笑って許せるキャラの魅力もないままに、ただえげつなく、ただ芸もなく、人を無駄に殺さなきゃ金も奪えない銀行強盗のような浅ましさが全開だった。そんな方向に努力するタイプじゃそもそもないんだろうから、チームの指導も同様に雑で姑息で無責任だ。その結果、変なあだ名をつけられて本人やチームの印象を悪くするんじゃ世話はない。

私は悪事も詐欺も、そう嫌いじゃないが、やるからには、心をこめて命をかけて腕をみがいて、少数の目利きが陰でこっそり楽しむ他は、誰もがそれに気づかなくて、だまされた相手も気づかないまま幸福でいる、もしくはだまされても笑って許せる、そのくらいの出来上がりはめざしてほしい。正しいことをすると同様、悪事をするにも、ていねいに一生懸命工夫してやってほしい。誰が見たってみえみえの、お粗末なやり方で自分の都合のいいことを押し通そうとするようなのは、同じ悪でも最低の「粗悪」というべきものだろう。あら、いつの間にかトランプ大統領や、それに類した人たちの話になってしまいそうだが、私が彼らに対する怒りも、たしかに一部は、この世間や相手をなめくさった、大味で手抜きな「粗悪」っぷりが、あまりに情けなくみっともなく、自分まで汚されたように感じるから生まれるのにちがいない。

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カツジ猫