あ、さんま
テレビで今年のさんまは太って安くてうまいというので、スーパーで見かけてつい買って来た。久しぶりにレンジの焼き網を使おうかと思う。大根の残りもあるし、秋の風味を味わうのも悪くない。
とは言え、テレビを見ていると何だかうっとうしい顔ばかりが映る。サントリーはこのごろあんまり好きじゃなかったから、リーダーがいきなりサプリが違法だったかもしれないとか言って電撃退陣しても別に残念じゃないが、その潔さはイメージに合わない気もしていた。記者会見を見ると、どこがどうとは言えないが何だか変にまがまがしい。いろいろ妙に不愉快だ。
それで言うなら、自民党で石破さん下ろしが加速してるとか言うのも何だか、わけがよくわからない。そもそも何でまた麻生氏が出て来て偉そうに采配してるのかが、意味不明すぎる。彼らがどんな未来を描いているのか、まったく見えないし知りたくもないが、いったい石破氏を退陣させたとして、そのあとの自民党に残るのって、どう見ても党や国を支えて行ける人材がいるとは思えないし、いったいどういう構想があるんだろうね。
こうやって書き出すともうきりがないが、中国でロシアと北朝鮮の指導者が三人そろって満足気に軍事パレードを見ている図というのも何だかなあ。三国のリーダーがこうやって並ぶのは、戦後しばらくしてのフルシチョフ、毛沢東、金日成の三者以来だということで、当時の写真が出て来るのもまた気が重くなる。
三人ともまともな指導者だった。特に毛沢東と金日成は日本を大陸から追い返し、新しい国を築いた独立戦争の英雄だった。彼らが築く新しい時代と、守るはずの平和と民主主義に私は期待していた。いろいろ問題は抱えていても、まさかそれらが、よじれあいもつれたあげく、今こんなことになろうとは。それに対抗する米国のリーダートランプは、自分に反対する人物や大学を片っぱしから差別し攻撃している始末だし、何もかもが、ただ苦々しい。
痛む足を引きずって、一応、猫のカツジの墓の近くに安物の花の鉢を置く。彼がトイレに使っていた砂場は、そのままにして、小さい鉢を並べてときどき入れ替えることにした。あんまりしっかり植え込みなどを作ったら、お墓と家との間のじゃまになって、カツジの機嫌が悪かろう。砂場のトイレも元気なころはよく使っていたから、そのままの方がよろしかろう。

夜はライトをつけるので、こんな感じになる。花は白い方がよかったかな。小さい植木鉢はいっぱいあるので、そのうちにまた入れ替えよう。受け皿にしているのは、ふちが欠けた古い食器類で、なつかしいので捨てかねていたものばかり。ここに使えてちょうどよかった。

たったこれだけのことで、足に負担がかかったのか、膝が痛んで、まあ悪化はしてないけど、マッサージのお兄さんから無理な仕事はしないようにと言われた。しょうがないからベッドに寝て足を冷やしながら野球中継を見ていた。解説は池田親興氏で、前日の試合での周東佑京選手の大ファインプレーを後でスローで見直したとかで「でもあれはスローでは見ない方がいいですよ」と言うので何かと思ったら、「スローで見るとまだ余裕があるのがわかるんです」と言うので、思わず吹き出した。限界ぎりぎりの神業に見えるのだが、実は俊足と判断のよさで、落下点には早めに着いているのらしい。そのプレーはYouTubeその他でめちゃくちゃにもてはやされているが、コメントの中にときどき「普通だ」「大したことない」というのが混じるのは、そういうこともあるのだろうか。池田氏の感想は、どっか解説者というよりファンのようで、ほほえましくておかしかった。ホークスの嶺井捕手とオリックスの田島投手の関係について、かつての松田と十亀のことを持ち出されていたのも、なつかしかった。