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あらららら

今日は地域の初集会と新年宴会のはずだったが、どっちも中止になった。まあ無難な決定だろう。
6月に出版予定の「断捨離」シリーズの第二冊「断捨離乱れ箱」の表紙のデザイン候補が送られて来た。いい感じでうれしい。でもこうなると本当に、専門の勉強の仕事を急がなくてはならない。

地下鉄サリン事件の被害者の女性が亡くなったというニュースを見た。この方とお兄さんのことは村上春樹の「アンダーグラウンド」で知った。そう言われても村上氏は喜ばないだろうが、彼の作品の中では私が一番好きな本だった。あれも捨てられてしまったかもしれないが。

ヤフーのニュースで女性の最近の写真を見て、愛されて大切にされていたのがにじみ出る美しい顔だと思った。澄んだ目からは、意志と心が伝わって来た。でも、そう思わないでショックを受けた人が多かったのか、それ以後はその写真は見ない。「閲覧注意」としておいてほしかった、という書きこみを見たとき、それが悪意でも攻撃でも多分ないことに、一層薄汚い小ぎれいさを感じた。私はこの書きこみを「閲覧注意」にしてほしいとは思わないけどさ。目を見張ってしばらく見つめていたけどさ。
その後毎日新聞の記事で、この方は意識も感情も持っており、オウムの裁判に怒りを見せ、好きな音楽を楽しんでいたとのことを知った。生きて来られた力と、それを支えた人たちに感謝する。忘れないでいたいと思う。

ちょっと薄ら寒いので、いよいよもう使い果たす時期かもしれないと、灯油の残りでストーブをつけた。エアコンにはない、やわらかい暖かさに包まれて快適な雨模様の日曜日だ。そう言えば、この前田舎から持ってきた、いくつものごみ袋を底の底までぶちまけて整理して、破られた書類や手紙とともに安全ピンも画鋲もひもの切れ端も全部仕分けし直したとき、ほこりとごみの中に一本だけまじっていたマッチ棒も、もしや使えるかととっておいたのを、手持ちのマッチ箱ですってみたら頼もしい小さい炎が火花のようにぱっとあがってね、これでストーブをつけたのだ。
いやはや、私の執念も何だかたいがい狂気に近いと、自分でも思う。でもね、私はこうして生きて来たのです。狂っていると言わば言え。これが私のやり方です。マッチ棒一本を取っておくことがじゃないよ。心臓をつらぬかれたら、鉄と火で補強して修復することがです。

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カツジ猫