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あれれ?

◇授業に使おうと、旧サイトの記事を転載しようとしていたら、途中で投稿できなくなった。こちらもだめかどうか、テスト半分で書いている。

今日はこちらの家の美尾庵と伽羅館をだいたい片づけたが、しかし、もうこれ以上、田舎の実家から何か持ってきてもとても入らないんではないかということを再確認し、私の物欲にもとどめがさされた感じである(笑)。

◇私がゆうべ、疾風怒濤の勢いで洋服の整理をし、そのあまりの多さと雑多さに、もう死ぬまでに一枚も洋服は買わないぞと何度目かの決意を固めている間に、カツジ猫は私が放り散らかした、宗像市の黄色いゴミ袋にもぐって遊んでいた。

私は基本的に、荷物の整理や片づけをする時には、ゴミ袋はゴミを入れる以外には絶対使わないようにしている。何かのはずみで、ゴミとまちがえて大切なものを処分する恐れがあるからだ。しかし、この数日はせっぱつまって、洋服の移動にゴミ袋を数回使った。それで、空にしたのを、そのへんに放っていたのだ。
猫が袋に入るのは普通だから、気にもしないでいたが、ふと気づくと、カツジ猫は、何をどうまちがったか、ゴミ袋の取っ手の穴から出ようとしてひっかかってしまい、ゴミ袋を身体にはめたまま、歩き回っていた。まるでクジャクの尾のように黄色いゴミ袋が身体の後ろに長くくっついていて、それをずるずるひきずって回っていた。

◇何となく、こういう時、カツジは私が、その気持ちはよくわかると思うような反応をする。何か困った事態、ひょっとしたら非常にまずい事態になっているかもしれないと思いながら、騒いだり怒ったりする勇気はないらしく、黙って何とか自分で解決しようとしている思いつめた様子が伝わってくるのだ。妙にひっそりと、あちこち袋をひきずって歩き回り、とうとう、庭に出る猫の出入り口に行って、そこから出ようとしたが、袋がひっかかったらしく、途中でつまってしまって、下半身か袋かが、まだ中に残っている。かなり問題な状況と思うのだが、まだカツジはみゃあとも言わない。プライドが高いのか、パニクっているのか、どっちにしても、落ち着いているのではあるまい。

しかし、そんなに危険な状態とは思えなかったので、私はひどい飼い主だと思いながら、思わずカメラで写真を撮ってしまった。外に出て、まだ袋にはまっているカツジと目があったが、私も笑い転げるのは気がとがめるので、変にまじめくさった顔をしていたし、カツジも何でもないような中途半端な顔をしていたし、どちらも変にそしらぬ顔で写真を撮ったり撮られたりしていた。そろそろ救出してやらねばと、急いでカメラをおいて戻ったら、やつは自力で脱出していて、やっぱり何もなかったような、そらっとぼけた顔をしていた。

…などと、くだらぬ報告ですがね、さて書きこめるだろうか?

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カツジ猫