あー、私ってバカバカバカ。
◇この間から、山と積まれた段ボール箱の中で断捨離にいそしんでいて、田舎の実家の書庫の本も半分か三分の一は処分しないとだめだろうなあと思っていながら、なぜ私は、ただの出来心で、高校時代に読もうと思いつつ読みそびれてたクローニンの小説を、今さらいきなり妙に読みたくなって、22冊の全集本を古本屋で注文したりしてしまったんだろう。正気の沙汰とも思えない。一冊が文庫本なみに安いというのもあったんだけど、本当にもう自分でも何を考えているんだか。
◇東京都渋谷区の「同性パートナーシップ証明書」発行を支援する署名です。
私も署名したのですが、よろしかったら、お願いします。広く紹介もして下さい。
◇今日はやっと、だらだらと確定申告関係の資料を片づけ、燃えるごみを出したあと、冷蔵庫の奥にまぎれていた頂き物の朴葉味噌の牛肉煮を見つけて、調理しました。その味噌が一時いれた器に残っていたので、洗い流すのがもったいなくて、適当に切ったキュウリを放りこんで拭きながら食べたら、もうごはんもパンもいらないほど独立した清々しいおいしさで、うっとりしながら食べました。そんな、しょーもないことに感動してたりするせいで、講座の準備がまるで進みません。
北海道を旅した、遠山の金さんのお父さんの遠山景晋の「未曾有後記」という紀行文です。面白いのですが、北海道って、その当時の海岸線とか大工事ですっかり変わってる所が多く、なかなか現状から当時がしのべないのが困る。
JRのトンネルの上に今では落下していて、写真もなかなか撮れないと旅行者たちが嘆いている、白糸の滝(札幌にあるのじゃない方のやつ)は、誰かががんばって撮ったらしい、なかなかいい写真がありましたけど。
今の泊原発があるあたりの沖で、船で進んでたら、クジラがぺったりそばにはりつき、危なく船が転覆しそうになったなどという記事もあります。
でも、角田光代の「幾千の夜、昨日の月」の文庫本をうっとりしながら読んでると(彼女の小説よりもこっちの方がずっと面白い、と言ってもきっと喜んではもらえないだろうけど)、現実にほとんど旅をしていない自分が紀行文学を読むと、見落としていることが、きっとたくさんあるのだろうなあと思います。私は多分もう遅いけど、今後の江戸の紀行文学の研究は、旅をしまくっている人にぜひやってもらいたいと思ってしまう。