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いいものめっけ。

◇東京に住んでたらよかった、と思うことは、東京に住んだことがないせいもあってか、まずほとんどないのだけれど、何だか今回生まれて初めて(大げさな)東京にいなくてよかった、と思った。時々紹介している、Kumikoさんという方のツイログで、最近話題になっている、渋谷の紀伊国屋書店での「女性にこんな本を読んでほしい」宣伝の話を聞くと、もうそんな店がある空の下でというか町の中で、生きてることさえいやになる。

http://twilog.org/Kumiko_meru

女人禁制(しかもそのこと徹底的にかくして)の沖ノ島を世界遺産にしようと、日夜はりきってる自治体に住んでるのもたいがいなストレスだが、不毛すぎる究極の選択をするなら、書店という幼いときからの私の聖域というか、そこだけではおかしな差別から自由になれる場所で、こんなつまらん意識をむき出しにされたのでは、そっちの方がうっとうしいかもなあ。まあ、Kumikoさんも書いておられるように、他国に対する敵意をあおる本をコーナー作って並べるようになったころから、私も書店に行くのが苦になりはじめてはいたとはいえ。でも、それは何だかだって言っても、まだまだひとごとだったのかなと今回の件で痛感しました。すみません、韓国の方々。

◇しかし、何事にもちょっとはいいこともあるもので、そのツイログで紹介されていた別の方のツイートで、その方が対抗して「女性に読んでほしい本」をあげておられたのを、見つけました。もちろん、その方の好みが強く入ってるから万人向けではないかもしれないけど、私はとりあえずありがたい。

http://pokonan.hatenablog.com/entry/2015/01/03/002312

ちなみに私が「女性に読んでほしい本」をあげるとしたら、アリストファネス「女の平和」、モンゴメリ「赤毛のアン」シリーズ、コレット「牝猫」、小野不由美「十二国記」、桐野夏生「ファイアボール・ブルース」、あー、でも結局男性にも読んでほしい本ばっかりだなあ。また考えときます。

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カツジ猫