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いやあな予感。

◇気晴らしに読もうと思って買ってきた文庫本が、まだ途中なのだけど、いやな予感がするのよね。読みやすくて、おしゃれで、登場人物の誰もがいい人なのだけど、どうも私がすごく嫌いなタイプの人物が、すごく気持ち悪い恋愛をしているような気がする。最後まで読んだら、怒りで寝られなくなるんじゃなかろうか(笑)。

しかし、こういうのを読むと、もう忘れかけてた自分の好みをいろいろ思い出すのよね。それは、たとえば、

○生きてる間はまだしも、死ぬ時ぐらいは、もったいつけずに静かに死ね。

○死んだ後の自分の関係者を、あれこれ采配して、操ろうとかするな。

○死後の自分の周囲に、自分を印象づけようと悪あがきするな。はた迷惑だから。

○死や愛が神聖なものかどうか知らんが、少なくともあんたがおもちゃにして、自分を売りこむ化粧品やアクセサリーにするよりは神聖なものだから、もったいぶらんと、とっとと愛してさっさと死ね。

みたいなことで、ことばや道具立てはごちゃごちゃべたべた飾って、できる男や女のように見せかけてるけど、見ていると、たがいがたがいをほめてるだけで、その魅力も個性も、全然伝わって来ないのよ。

◇もう、これから先、起死回生で名作になって私が感動する可能性なんて、それこそタイブレイクの最終回の満塁ホームランなみに、ありそうにないことだけど、しょうがないから急いで読もう。そして、ネットの感想の、悪口のやつだけ読んで、気分直して寝ることにしよう(笑)。

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カツジ猫