いやー寒い。

◇一応晴れているのだが、猛烈に寒い。この寒さに水道の蛇口をゆるめるのを忘れていて、どきっとしたが、朝は何事もなく無事に水が出て、ほっとした。
今朝の夜明け前も相当冷えて、いつもは暑がってふとんから出て、私の首のあたりで丸まるカツジ猫が、ひと晩じゅう毛布にもぐりこんで私の肩にくっついたままだった。朝、上の家にさがしものに行ったら、しばらくしてすぐ足先がじんじん冷えて来たので、そこそこに引き上げて来た。
その後で生ごみを捨てに庭に出たら、水を張っているガラスの鉢に、ぴっしゃり氷が張っていた。道理で、最近いつもここの水を飲むカツジが、今朝は面白くもなさそうな顔で、キッチンのガラスの花びんの水（本来はここが彼の水飲み場）を飲んでいたわけだ。

◇それにしても、上の家は、あちこち片づいて来て、どこもまあまあ見られる状態になって来た。特に書庫や二階がかなりすっきりなって来ているので、うれしい。
その分、下の新宅の方はますます足の踏み場もない状態だ。この家を建てて五年、これほどまで散らかったことはなかったよなあ。それでも、ここが最後の戦場だと思うから、まあ悪い気分ではない。昨日は、洗面所にフェイクのつるくさを巻きつけて、ちょっとまた一つ、ねらった空間がほぼ完成した。
調子に乗って、久しぶりに洗濯機を掃除してやろうと水を張ったら、洗剤を入れて放置するのが四五時間かかるのを忘れていて、午後からの九条の会の定例会にひっかかってしまう。夜にやることにして、水を張ったままにしておいた。

◇アメリカは、ってどうせトランプのさしがねだろうが、小型核兵器の開発に力を入れて、核兵器による防衛戦略の方向に向かうとか。世界が核兵器禁止条約を結んでいるときに、もう何を考えているのかわからない。こういう考え方はよくないし、アメリカ国民にさらさら恨みはないけれど、９．１１でたまにというか初めて、自国が直接攻撃されてあれだけショックを受けてるような国に、核兵器の恐怖や、いかに禁じ手かということを実感させるのは、本当に核装備のゴジラが上陸するしかないんじゃないかと言いたくなる。まあそんなアホな目的のために使うのは、ゴジラがかわいそうだから、やめといた方がいいだろうけど。

◇三島由紀夫の「美徳のよろめき」が哲学書みたいで笑っていたら、最後の方では続々とカリスマアドバイザーみたいなのが登場したり、ヒロインいじめが「Ｏ嬢の物語」風情になってきて、いろいろ予想がつかないのが刺激的で、なかなか面白かったので、今度は「永すぎた春」を買って来た。近くの本屋になかったので、ブックオフをのぞいたらあったので、ちょいと得した気分。ヒロインが魅力的だし、週刊誌連載小説もどきに楽しめる。三島由紀夫って、純文学より大衆文学が向いてたんじゃあるまいか。純文学の骨格になるような、深遠な思想がないから、それを作ろうとして、苦労したんじゃないかしらん。開き直って、楽しいものだけ書いてりゃよかったのに。